世界の七不思議よりも
私は人の心を動かせるのは、いつだって「人」でしかないと思います。
ただ「人の心を動かす」ということは、すごく抽象的ですよね。
180度その人の人生を変えるような影響も勿論だけれでも、
そんなにも大きくなくたって、
継続的でなくたって、
少しの間人の心をホッとさせられるような、
小さいんだけれど、素晴らしい変化だってありますよね。
恋愛って人生に必要なのか?なんて思っていた私に恋がしたいな、なんて想わせてくれた素敵な作品との出会い。
先日ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」という舞台を観劇しました。
こちらはフランク・W・アバグネイル・Jrの自伝小説「世界を騙した男」という作品をもとに映画のミュージカル作品。
レオナルド・ディカプリオ様演じる天才詐欺師フランクの人生を描いたもの。
現在SnowManの岩本照さんが主演をされているミュージカルになります。
その中の一曲。
「Seven wonders」という曲。
この世の全ては君と出会うためのおまけでしかない。
直接的な「愛」と言う表現を使用せずに「貴方のことが好きだ」と伝える言葉は沢山あるのだろう。
昔の方が「月が綺麗ですね」という言葉を愛を伝える言葉としたように。
フランクにとって
ナイアガラの滝は、修理が必要な漏れる蛇口だし、
ピラミッドは、汚いレンガの堆積物なのだ。
ただブレンダという女性と出会うための、おまけにしかすぎない。
そのことを伝えるのに、凄く綺麗な言葉を使っているわけではない。
ただ世界中を旅して多くの人を騙してきたフランクだから言える
ユーモアがある、嘘のない言葉。
こんな素敵な表現に、作品に出会えたことが嬉しくて。
恋がしたくなるような、
すでに恋をしている方は、大切な人を思い浮かべてロマンチックな気持ちになれるような、
本当に素敵な作品で、音楽でした。
この作品自体、恋愛作品ではないのだけれど。
だからこそ、一人の人生の中のリアルでロマンチックな恋愛を覗き見しているような。
そんな気持ちになれたのかな、なんて。
新しい作品との出会いはいつだって刺激的で、また、ロマンチックなものですね。
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