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語学オタクのアラ還主婦のアートな週末〜金曜日〜

こんにちは。久しぶりに東京へ出ました。餃子の街からは気軽に出かけられたのですが、松阪牛の県からだとお出かけというよりは旅に近くなります。日帰りもできるのですが、せっかく来たんだからここも行きたい、あそこも行きたいとなってしまうので今回は1泊の予定でやってきました。

餃子の街で友人と夕ご飯を食べる約束をしていたので、昼間は一人で東京で過ごします。

まずはランチを食べなきゃ。

東京にあるクラシックホテルが東京ステーションホテルですが、その中に羊羹で有名な虎屋がTORAYA TOKYOというお店を構えています。ショップのほかにカフェもあり、簡単な食事もできます。

虎屋でランチ。

ですよね!

向かいに見えるのはKITTEという元郵便局の建物 おしゃれなショップがたくさん入ってます

いいじゃん。とても静かで落ち着きます。

いただいたのがこの季節ならではの「夏の吹き寄せご飯」。
夏野菜がたっぷりのったとうもろこしご飯を、にんじんのドレッシングとスパイシーなオリーブオイルでいただきます。枝豆のすり流しもついています。

目にも鮮やかな夏野菜たち 薬味もたっぷり

美味でした。

ランチの後で向かったのが前から行ってみたかった東京ステーションギャラリーです。

東京駅の丸の内北口を出てすぐのところにある美術館です。東京都美術館(都美)や国立西洋美術館(西美)などではあまりお目にかかれないアーティストの展示をすることが多い美術館です。

上野の都美や西美はかなりメジャーな展覧会をすることが多いので、よく足を運んでいたのですが(フェルメール展にはせっせと通いました)、こちらには来たことがなくて・・・。
今回は「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」の展覧会でした。

この絵を見て展覧会に来ようと思いました

とっても色が綺麗でホワホワ〜〜とした雰囲気の絵に惹かれて事前にWEBチケットを予約。
QRコードのチケットなので窓口に並ばなくてもいいし、無くすこともないので便利ですね。

スマホひとつで美術館〜🎵

さて、結論から言ってジャン=ミッシェル・フォロンの絵はとてもよかったです。ほとんど事前情報なしで見たのですが、インクのみのドローイング、ほんわかした水彩画の中にもしっかりとしたメッセージが読み取れて、あれこれ考えさせられる作品が多数で見応えありました。全部見るのに結構な時間がかかりました。

中でもよかったのが「世界人権宣言」のための挿絵。これには谷川俊太郎さん訳の宣言文が添えられていて、大人も子どもも理解できる作品になっていました。誰にでもちゃんと伝わるって大事ですからね。

ギャラリーの壁は剥き出しのレンガで、おそらく東京駅ができた当時のものなのかなぁ。階段のところには「この建物は重要文化財です。壁にはさわらないでください」というメッセージがありました。先だって宿泊した奈良ホテルの設計者と同じ、辰野金吾氏の作品である東京駅の歴史を肌で感じられるギャラリーでした。

創建当時のレンガ壁にはお手を触れないでください、とあります
3階から2階へ降りる階段
レトロモダンなシャンデリア

こういうのは都美にはない良さですね。西美は建物それ自体が世界遺産になってますけど、東京駅もそれくらいの価値はあるんじゃないかなぁ。いつかは世界遺産?

フォロン展のチラシは3種類。それぞれ絵柄が違います。3枚とももらって来ました。しばらくは自分の部屋に飾ります。

1枚だけなんて選べない……

中でも一番気に入った月世界旅行のポストカードとマグネットを購入しました。

矢印、水平線、リトル・ハットマンはフォロンの大切なモチーフです

絵の良さを言葉で伝えるのはとても難しいです。実物の目の前に立ってみないとわからないことがたくさんありますから。

なんだかよくわからないけれど、なんだかとってもいい。

これでいいと思うんですよね。心が動かされる感覚に襲われたら、それがその人にとってのいい絵なんだと思います。

東京ステーションギャラリーに行きたいという理由で出かけたフォロン展は、とても心に残るものでした。いいご縁があったと思います。

さぁ、今夜は友人たちとご飯食べてお酒を飲んで・・・。明日はどこへ行きましょうか。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。土曜日のお話は次回に。

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