あいさつ棒をつくってみよう&身体のデザインを知ろう! ミュージアムでピラティスレッスン in MIYOTA YARD MARKET レポート|2022 #06
こんにちは、ミヨタデザイン部です。
11月5日に、『MIYOTA YARD MARKET』とあわせて、「あいさつ棒をつくってみよう」という親子向けのワークショップと、特別ワークショップ「身体のデザインを知ろう! ミュージアムでピラティスレッスン」を同時開催しました。
会場は新店舗も加わり、日々アップデートする複合施設MMoP。地域の人たちが集い、つながっていく場づくりを目指す『MIYOTA YARD MARKET』には、地元野菜やカレー、雑貨屋にアロマなど10組の出店者のブースが並びました。そして、そんな広場の一角には、「あいさつ棒をつくってみよう」のワークショップ用のアイテムでもある色とりどりの廃材がずらりと集まりました。
フリマと親子ワークショップと、ミュージアム内でピラティスのレッスンまで
フリーマーケットと親子向けのワークショップに加えて、この日はMMoP内の写真美術館をお借りし、特別ワークショップとしてピラティスも開催しました。講師は御代田町を拠点に活動しているピラティスインストラクターの中村詩織さんです。
詩織さんいわく、人間の身体は知れば知るほど良くデザインされているのだとか。骨格模型を使って自分の身体の中にある骨をイメージしてもらった後は、鏡を見ながら実際に動かしてみます。鎖骨を回してみたり、肋骨を動かすことを意識して呼吸をしてみたり。
「忙しい日々のたった1時間でも、一生つきあっていく自分の身体に目を向けて、耳を傾ける時間になっていたらうれしいです。今後もデザインやアート×ピラティスで何か企画できたらおもしろそうですね」
参加者には子どもたちもちらほら。アート写真に囲まれた広々とした空間で、約60分間ピラティスを体験することができました。
そもそも、あいさつ棒って何?
そんな盛り沢山な一日の中で行われたもう一つの親子ワークショップ、「あいさつ棒をつくってみよう」。当然このフレーズだけでは、内容はイメージしずらいですよね?
そもそも「棒」とは、昔から私たち人間にとって身体の延長にある道具でした。たとえば、何かを叩く時、手よりも棒の方が効率が良いですよね? かねてから身近に扱ってきた棒という道具に、“あいさつを楽しむ役割”を持たせようというが、このワークショップの主旨でした。
「接触や表情のコミュニケーションが難しくなった今だからこそ、アートを通じて人との新しいコミュニケーションを創り出す体験は必要。そこで、あいさつがしたくなる棒を作ってみる」
講師のふたり、こどもアートディレクターの櫛田拓哉さんと、コンセプトディレクター前村達也さんはそんな思いから今回のワークショップを考えました。櫛田さんはこう続けます。
「普段からこどもの居場所である保育・教育・療育の場でアートプログラムを実践しています。今回はミヨタデザイン部との共同企画だったので、前村さんと一緒にどんなものが生み出せるかとても楽しみでした。そこで、人と人とが関わり合うことそのものをテーマに、あいさつを“ことば”や”身振り”とは異なるアプローチで表現できる新しい“道具”のようなものを一緒に作ることにしたんです。試し合い、笑い合い、披露し合える場をみんなで共有できる時間を作ろう。そんな感じで前村さんと2人で進めていきました」
そうして大人も子どもも夢中になってあいさつ棒を完成させると、会場のMMoP内を練り歩くことに。行き交う来場者や店舗のお客さまと、まさに“あいさつを交わしながら”の行進となりました。
ワークショップを終えて、講師・櫛田拓哉さんに話を聞きました
-ワークショップを終えた率直な感想は?
御代田の子どもたちとはじめてのワークショップ交流だったので、一緒にできて楽しかった!というのと、なぞの多いワークショップに来てくれてありがとう~という気持ちでした。
-とくに印象に残っていることは?
子ども同士で勝手にあいさつ棒であいさつし合っていたことと、大人も子どもと同じ感覚になって作り込んでいたことですね。
-ワークショップを通じて、親子に持ち帰ってもらいたかったものは?
作品という形として持ち帰らなくても、親も子も同じ目線で「なんだか楽しかったね、夢中になっちゃったね。笑えたねっていう表現を楽しめた印象を持ち帰ってもらえたら何よりです。
-子ども向けのワークショップを数々行ってきた中で、大切にしていることは?
年齢、発達、個性、好き嫌い問わず、直感的に楽しめて普遍的なものが大切だと思っています。それと絵本を読み聞かせるような物語性を大切にしています。
-今後御代田町でやってみたい活動やワークショップなどあれば教えてください。
この地域外の活動がほとんどなので、今回のワークショップを通じて御代田町の子どもたちともっと時間を過ごせたらと思いました。我が家で飼育している猛禽類たちにも手伝ってもらって、生き物(命)テーマにしたワークショップをしてみたいですね。
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