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Books&シードルイベントレポート#3 - テーブルトーク後編

「Books & シードル」の「夜の部」は、テーブルを囲んでのおしゃべり「テーブルトーク」。本談義をしながらシードルとおつまみとのハーモニーを楽しむ、ちょっと大人の集いです。夜の闇に包まれたカフェ&インテリア エルも、昼間とはうって変わってシックな空間に。(前編はこちら)

ブックカフェ(選書、カフェの様子)
トークセッション 前編後編
テーブルトーク 前編後編⇦本日はこちら
読書会

参加者の皆さんの目の前には、シードルのグラスとともにさまざまな「りんごにまつわる本」が並びます。本好きが集まる「Books &」。おしゃべりも自然と「本」に移っていきました。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のどの場面にりんごが登場したかを皆で探したり、りんごに魅せられた小説家、谷村志穂がりんごを探して日本中を旅する本「りん語録」をみよたBOOKSメンバーが紹介し、皆で日本にも多種多様なりんごがあることに思いを馳せたり、、、。 

そして、「本」トークで一番盛り上がったのは、「赤毛のアン」でした!
この物語の中にはりんごの大木やりんごの花があちこちに登場し、りんごはとても重要な存在です。
ただし、それだけではなく、最も話が盛り上がったのは、松村さんが何を隠そう「赤毛のアン」の大ファンだからです。もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ワイナリーの名前も実はこの本に由来します。

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複数の翻訳者の手による「赤毛のアン」本がありますが、松村さんにとっての「赤毛のアン」は、掛川恭子さん訳の本。「完訳 赤毛のアンシリーズ」として10巻からなるこのシリーズ本の表紙とイラストは、山本容子さんによるものです。
松村さんは、山本容子さんと、山本容子さんの銅版画が大好き。いつかアンシードルのラベルに山本容子さんの版画を・・・というのが夢なのだそうです。

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アンのように潔く、たくましく、しなやかに生きる女性たちに飲んでもらいたい、という想いを込めて、松村さんが名付け、大切に育ててきた「アンシードル」
くしくも、今回の参加者の皆さんは全員女性。ほとんどの方が初対面なのに、知的好奇心を刺激する話題が活発に飛び交うにぎやかな場となったのは、シードルを通じて松村さんの想いが届いたからではないしょうか。

シードルのボトルもおつまみのお皿も空になったところで、お開きに。

参加者の皆さんから

「きちんと時間を積み重ね、ご自分の気持ちに従って実践を積み重ねてこられた松村さんのお人柄、そこに集った人たちの素敵な佇まいと温かい会話に、本当に良い時間を過ごしました。」
「りんごというテーマの限りない広がりを感じてワクワクしました。松村さんのシードルとお料理と語りのマリアージュは素晴らしく、シードルが急に身近なものになりました。」
「形が悪かったり酸味が強すぎたり、食用に向かないりんごたちが、シードルという世界で活躍していること、一つの木になる多様なりんごが無駄なく、それぞれ置かれた立場に適した方法で加工され、花を咲かせていることを知り、感銘を受けました。」

といったお声を後日いただきました。

わたしたちは、「本」と「シードル」の間に生じるさまざまな化学反応を、ブックカフェを訪れる人たちと一緒にシードルをテイスティングしながら体験し、ともに「ジャーニー(旅路)」を描いていきたい、という想いで「Books &」を企画しました。
トークセッションに続き、このテーブルトークでも、ゲストと参加者の皆さんと一緒に「本とシードル」の世界を旅することができました。
シードルづくりの繁忙期のアンワイナリーから駆け付けてくださった松村さん、素敵な旅、そしてかけがえのない時間をありがとうございました!  

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第二回BOOKS& イベントは2021年4月9日(金)- 10日(土)を予定しています。詳細は追ってお知らせいたします📚

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