見出し画像

ミドルのキャリアは彩り豊か

こんにちは。aRの三好です。これまでのnote全5回は、組織に関する記事が多かったのですが、今日はキャリアについてのお話をしたいと思います。
現在、企業の組織作りや採用支援のほか、個人の方のキャリアコンサルティングのご相談をお受けしています。前職では人材紹介サービス、いわゆる転職エージェントをしていたので、3,000名を越えるキャリア相談をお受けしてきました。

【キャリアは35歳までに決まる】は本当か?

一般的に「転職は若い方が有利」「35歳限界説」など、キャリアは35歳までに決まると言われていますが、私自身は転職市場やキャリア相談の現場を経験し、全くそのようなことは感じていません。

「転職」という限られた選択肢だけを切り取ると、最も流動しているのは若年層の方の顕在求人が多いです。しかし「キャリア」という視点においては、むしろ「ミドルの方は非常に彩り豊か」と思っています。

「ミドル」という言葉ですが、世間的には普段使い慣れない言葉かもしれませんが、人材業界では割とよく使う言葉です。「ミドル」とは何歳から何歳のことを指すと思われますか?
これは諸説あるのですが「35歳から50代半ば」を指すことが多く、管理職や専門職としてキャリアを積まれた方が多い年代でもあります。

個人的には「年齢でひとを分ける」ということにはあまり意味がないと思っていますが、今日は便宜上「ミドル」という言葉を使うことにします。

ミドルのキャリアが彩り豊かなワケ

なぜミドルのキャリアは彩り豊かだと思うのか?それは「キャリア」という考え方そのものに関連しています。

「キャリア」と聞くと「仕事そのもの」や「会社で昇進昇格していくこと」というイメージを持たれている方が少なからずいます。
ですが実は「キャリア」の語源は、ラテン語の「carrus(車輪の付いた乗り物)」と言われておりその乗り物が通った後、すなわち「轍(わだち)」を意味すると言われています。キャリアとは仕事といった一部分を示すのではなく、私たちがこれまで通ってきた足跡を表します。

そう考えると、ミドルの方々が通ってきた足跡は、色々な経験をしてきた分、資源に満ち溢れています。実務経験が多いからこそ活かせる場所がたくさんあります。

若年層のキャリア相談では、自身の能力開発や行動でキャリアを築いていくパターンがメインとなりますが、ミドルのキャリア相談では、上記に加え、家族・世帯収入・リスキリング・教育・投資・趣味・余暇・これまで築いてきた人間関係なども含みます。こうして経験豊富な「キャリア」を見つけていきます。

仕事で行き詰っていても、実は人生全体の経験に視野を広げると格段に、選択肢が広がる可能性があります。自分1人の意思で推し進める直線的なキャリア開発ではなく、周りのサポートを受けながらダイナミックにキャリアを築いていくことが可能です。

最後に

ミドルのキャリアを考えるときのポイントは
「もし他力が使えるとしたら?」
「これまで自分が選択してきていないパターンがあるとしたら?」
「後で振り返ると思わず笑ってしまいそうなユニークな方法があるとしたら?」と【脱パターン】をフル活用していきます。

そうすることで、自分で想像する範囲を超えて思わぬ救世主が現れたり、自分が持っている資源の豊富さに気づくことがあるかもしれません。

この記事が参加している募集

#採用の仕事

2,130件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?