涙の理由

新型コロナの感染者数が減少したおかげで、息子の通う小学校では、延期されていた様々な行事などが再開されています。

先日は、遠足の予定でしたが、これは残念ながら天候不順で延期となってしまいました。
そのため、通常授業になったものの給食は無いため、お弁当を持って登校しました。
(実は、遠足も延期になるか微妙な天候だったので、遠足と授業と両方の用意での登校でした)
その日、学校が終わり、学童に息子を迎えに行った時の事です。
私が
「遠足は、行けたの？お弁当美味しかった？」
と尋ねたところ
「遠足は、来週になった。それでね。お弁当の時間になんかお腹いっぱいで食べれなかったから、ブロッコリーとトマトしか食べてないの」
とのこと
「遠足残念だったね。お弁当食べれなかったの？どこか具合悪く無い？今、お腹空きすぎてない？。。。」
と、話しかけると、息子が涙をポロポロこぼして泣き始めてしまいました。
どうしたのか、尋ねると
「お弁当食べたかったのに、なんかお腹いっぱいでさ～。思い出したら泣いちゃった」
というような回答。(こんなに要領よくまとまってはいなかったw)

家に着いて、妻にお弁当の事を伝えると、妻も具合が悪く無いか、お腹空きすぎてないか、と同じように息子に尋ねました。
すると息子がまた、ポロポロと涙をこぼし始めたのです。
妻が涙の理由を尋ねると

「お弁当食べたかったのに、食べれなかったの。お母さんが作ってくれたのに、食べたかったらお母さんがガッカリするから」

と、答えていました。
妻は、「XXくん、優しいー」とメロメロ。
その後、お弁当は晩ごはんとして美味しく頂きました。
息子の優しさに、ほっこりしたのでした。

因みに、帰り道で、
「お母さんにお弁当残したって怒られると思ったら、誰かにあげちゃえば良いんだよ」
って息子の気持ちも察せず、隠蔽工作の手引きを指南した自分は、汚れた人間になっちまったなと思ったのでした。。。