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「すみません」より「ありがとう」?

なんとも腑に落ちる記事を見つけた。

https://comm.twcu.ac.jp/blog/professor-blog/20230503.html?fbclid=IwAR0ddRNTEZicm3J63bP0PBMegqHoR8iZw8qWesj42rLwET7C3p-I-sfg25w#:~:text=%E3%80%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86%E3%80%8D%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%8C%E7%9B%B8%E6%89%8B,%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

昨今、なにかと悪者扱いされがちな「すみません」という言葉。

──他人から何かをしてもらった時に「すみません」と言うのは相応しくありません。それは謝罪の言葉だからです。
「ありがとう」に言い換えて、感謝の気持ちをはっきり伝えましょう──というような
謎のマナーが幅を利かせている。
いつ誰が言い出したのかは知らないが。

厚意を受けて
「自分のために相手に負担をかけてしまい申し訳ない、このままでは気が済まない」と考えるのは、日本人ならではの精神性である。
そこから自然に生まれる「すみません」という言葉を用いることの
いったい何処が間違っているというのか。

どんなシチュエーションでも
「ありがとう」に言い換えれば「みんなが」気持ちよく過ごせます。
「ありがとう」はポジティブな言葉ですからどんどん使いましょう、「すみません」はネガティブな言葉だからやめましょう。
…なーんて
そんなに単純な話では無いと思うのだ。

少なくとも私は
感謝される場面で「すみません」と言われたとて違和感はないし、まったくもって嫌な気持ちにはならない。
また「すみません」と同義で使われる「わるかったのー」「わーりぃのー」という越後方言には
「ありがとのー」と同じくらい、親しみやすくあたたかな言葉の響きを感じる。
自分のために配慮をしてくれた相手への気遣いが滲み出ていて、むしろ好感を覚えるところである。

日本の文化や日本人の精神性、地域ごとに伝わる方言などの
様々な要素を鑑みずに
「言葉狩り」のような真似をしたとして、一体なんの意味があると言うのだろう。

日々、真剣に言葉と向き合っていると、日本語の持つ奥深さに自ずと気付かされる。
人様の言葉遣いに物申すことなぞ、そう簡単には出来ないものなのだ。

#ありがとう #すみません #日本語 #日本文化 #言語学 #方言 #越後方言  

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