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大学の理系転換支援の公募に、宮崎公立大学は応募すべきではないか、と思う件。

今日大手報道機関がいくつか報道していましたが、国が大学の理系転換に対して支援の公募を始めるそうです。

個人的には、今の宮崎県には労働生産性の極めて低い農業や観光以外の、「労働生産性が高く、資本集約・技術集約度が高い産業」が他の都道府県と比べて極めて少ないことが、現在の衰退の最大要因だと考えています。

そういった先端産業を地域に地道に育てていくためにはどうしたら良いのか、というときに、取り掛かりとして「教育が先か」「事業誘致が先か」という正解のない問題に突き当たります。

衰退する地方の地域の産業活性化を目的とした行政の施策として「企業誘致をする」のか「大学を作る」のか、という政策を選択するかという場合に、末永い産業として地域に根付かせるためには、どちらかといえば「大学を作る」ということのほうが効果的なのではないかと個人的にはおもいます 。

これから先、人口減少が避けられない状況になるにつれ、企業が人材を確保したいと場合に、大学との連携を強めることが予想され、その流れである一定以上のレベルのITなどの技術者を毎年コンスタントに育てる熱意や素養がある地域への進出を検討し始めることは大いに考えられるはずです。

あえて極めて口汚い言い方をすれば、逆に宮崎のような田舎の偏差値レベルも50程度かそれ以下のリベラルアーツを謳う田舎大学の人文学部でモラトリアムを満喫した特別な専門性もないお嬢さん達を獲得するために、優良企業がわざわざ宮崎に進出することはありません。

宮崎では高校を卒業と同時に若者が出ていくという問題を抱えていますが、特に男性の県外流出比率が高く、20代後半以降は女性より男性が少ないという全国的に見てもひどい形の人口ピラミッドになっており、その点においても宮崎市が中心となって運営する宮崎公立大学は、男性学生が「この学部であれば進学したい」、という学部の創設を目指すべきです。

宮崎県の人口ピラミッド 令和2年 政治山から

宮崎市の中心で学ぶべきは、リベラルアーツではなく、専門性の高い高度人材であって欲しいと思います。

宮崎公立大学はこの公募に応募すべきだと個人的には考えます。

でも、データセンターの公募にさえ応募する気配もなさそうですから、そういう動きにはならないでしょうね、残念ながら。

データセンターの誘致に前向きな地方公共団体との意見交換を踏まえた今後のデータセンター拠点立地について (METI/経済産業省)



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