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アトピー治療

まず初めに、ルート治療でのアトピー患者さんに対する治療はプールの中の水をスポイトでコツコツ抜いていく治療となります。一度治療をしだしたら止められません。特に薬を入れてきた期間、量により溢れ出す量が長期間にもわたります。それでも治したいですか?「今の状態を過去にしたいですか?」誰しもがYES。と答えます。ですが、簡単ではありません。本当の自分と向き合う覚悟はありますか?アトピーを治すコツは?と聞かれれば、「どれだけ、ルート治療を受ける回数を稼ぐか。」アトピーは皮膚表面上に出ていますが、コリの量が溢れている状態です。そのコリさえを1回1回きちんと抜く。それしかありません。



21歳男性。アトピーが高校生の時から発症。それから皮膚科に行き治療を続けて、ステロイドも塗ってきたが改善せず、今に至るということです。



1回目治療(2024.5.11)

アトピー疾患でもそうですが、それに限らず長い目で見て焦らず治すことです。ダイエットをするのに、1日2日で体は簡単に痩せたり太ったりするわけではありませんよね。それと同じです。
体に入れてきたものをすぐに取り除くことは簡単ではありません。むしろ治すには倍の時間がかかります。ですが、その倍の時間をかけたからこそ、それ以上のものが必ず得られます。それがルート治療です。ですが、受け身では何も変わりませんのでお気をつけください。変わるためには自分の信じる力が必要です。

治療方針と治療中報告を随時あげていく予定にしています。

こちらの患者さんですが、肩周りに始まり、肩甲骨内側から外側に向いている膨隆具合からかなりの熱を溜めていると感じます。


お腹に関してもお臍周りから陰部を通り内腿に流れているようです。

一部分による脱毛症状

触れただけで痛いとのことで、かなりのコリ(邪)を溜めておられます。その邪を一つ一つ丁寧にとる治療が始まります。



2回目治療(2024.5)

ステロイドを入れてきた体から薬を除去するのと
中の熱をとることで、熱症状が表れている。これは正常なことであり
今から体奥底に溜まった熱をわんさか出るようになる。
この患者さんは奥に熱が貯まっていること、少し指圧を入れると耐え難い痛みがするので相当なコリの量を持っていると考えられる。


3回目治療(2024.5)

へそ周りにもしっかりルートがこびりついています


4回目治療(2024.5)


5回目治療(2024.6.1)




6回目治療(2024.6.7)

全て体から炙り出される皮膚になってきてます。
中にこもっていた熱が出てきて今MAXな状態。
この状態からがやっと治療開始と言えるぐらい、自分と向き合うことになる。
痒いし、痛いししんどい中「治したい」その意志がある以上こちらも全力です。
タバコを吸っているので、嗜好品を止めろとは言わないけど、銘柄を変えるのと
数本本数を減らそうと話し合いました。






7回目治療(2024.6.15)


今現在の状況がピーク。
前回に話してタバコをアイコスに変え、
一週間に1箱にしたそう。ここから必ずよくなる。だから乗り越えましょう。この状況を必ず過去にしましょう。


熱の根元であろう肩甲骨内側にしっかり鍼を入れてます。
痛いけど、根元の根っこを退治しないと手先の荒れが治らないからです。
数本でも鍼をしっかり入れることで必ず鍼は中に起きているマグマを止める。


2024.6.28

9回目にして、ピークがひきました。会った瞬間、えっ。とこちらがびっくりする程良くなってきました。根っこ枯らし(コリ枯らし)が効いてきました。睡眠時間も5時間程とれるようになってきたとのこと、かゆみ、痛みも良くなってきた実感があるみたいです。
ルート指圧メインで、あとは熱とコリが強い部分にしっかり鍼をいれました。

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