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インフレが一時的だとは思わないけど、一時的にするために何かやりそうだ

中央銀行が「インフレは一時的」と言えば、多くの国民はそれを信じるんですね、米国では。

実際のところ、米国のインフレは一時的ではない可能性が日に日に高まっています。それはそれで「中銀は予定よりも早く利上げするだろう」と市場が考えを変えるでしょうし、米中銀も市場の期待通りに行動します。要するに中銀の期待コントロールが効いているわけです。

日本とは随分と違いますね。日本は一時的ですらインフレは上がらないし、上がらなくても人々は日本銀行に変化を期待しない。日銀も、変化を望んでいるようには(少なくとも私には)見えない。結果的に、インフレに対する期待(予想)は十分に形成されることなく、現在に至っています。

日本のインフレが上がらない理由は「春闘の賃上げ(ベア)要求が現実のインフレに引っ張られるから」。5年ほど昔、日銀はそのように分析しました。そんな状況を変えるのが日銀の役割なのですが、以下の記事を読むと難しそうですね。ちょっと言い過ぎですけど。

在任期間が歴代最長となった黒田総裁が決めたベア見送りは、金融政策で物価を引き上げる限界を端的に映し出している。



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