見出し画像

グリーンティーの香りに遺伝子が惹かれている

嗅ぐだけで落ち着いたり、
ドキドキするような香りはありますか?

実は最近、久しぶりにそんな特別な香水に
巡り会えました。
そしてその匂いについて、ちょっと不思議でドキドキするようなこともあったのです。

そのことを書いてみたいと思います。

春夏の季節に似合う、ふわっと軽めの香水を探していました。

三月から探し始め、一ヶ月半。
香水専門店もデパコスも見たけれど、なかなか好みのものは見つからない。

思うに、年齢が上がるにつれてわがままになっているのだと思います。

深みがあるけどさわやか。
安心するような甘さもある。
強く香りすぎない。
会社でつけていても嫌味がない。
人と被りすぎない などなど。

たくさん条件があって、
どれか一つを満たすものはたくさんあるけど、
全部を満たすものはなかなかない。
香水に限らず、最近なにごともそんな感じです。

諦めかけていた時、ひょっこりと出会いました。
なんと場所は駅なかのドラッグストア。

サンプルの小瓶を嗅いだ瞬間。
心臓が脈打ちました。

グリーン。レモン。ジャスミン。
すこしだけムスクみたいな匂いが漂う。
爽やかで、でもほどよく甘い。
探していたのは、まさにこんな匂いでした。

急いでラベルを確認すると、
エリザベスアーデンというブランドの「グリーンティー」というオードトワレでした。

恥ずかしながら知らなかったのですが、
ロングセラー商品で、2000年頃に大流行した香りなんだそうです。

「グリーンティー」といっても
「お〜いお茶」のような、いわゆる日本の緑茶の匂いはあまりしない。
どちらかというと紅茶。「レモンティー」や海外で飲む甘い緑茶の匂いに似ています。

なんだかこんなこと、前もあった気がする。

そう考えて、はっと思い出しました。
クロアチアへ旅行に行った時に全く同じことがあったのです。

首都ザグレブの「アロマティカ」という香水屋さんでお土産を見ていた時。

クロアチア語のラベルの香水の中で、ひとつだけグッとくる好きな匂いがありました。
店員さんに尋ねると「それはグリーンティーの匂いだよ」と言われたのです。

その時も「へ〜。緑茶の匂いはしないな」と思った。そのことを思い出しました。

異国の香水屋さんと神奈川のドラッグストア。
両方で同じ匂いを選ぶということはよっぽどこの匂いが好きなのだ。

またひとつ、自分の「好き」がわかったことが嬉しくなりました。

そして第二の不思議なこと。

箱を開けてお目見えした緑色の瓶を見て、もう一つ大事なことを思い出しました。

この瓶、どこがで見覚えがある気がする。
ずっと考えていたら、これまたはっと思い出しました。なんと小さい頃、母親の寝室で全く同じ瓶を見た気がするのです。

母に確認すると、ビンゴでした。

わたしはそのことを全く覚えていませんでした。それなのに同じ香水を選びとるって、なんだか運命?と感じてしまいます。

母親の香りを無意識に覚えていたのか。それとも好みが遺伝したのか。
理由はわかりません。

でも、こんなことが二つ続くと
「自分にとって特別な香水なんだ」とすっかり気に入ってしまったのです。

画像1


ここまで読んでいただけて嬉しいです。 あなたの記事も読みに行きます🌸