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夏過ぎて秋 骨折入院からの転院の末 2 姑記

姑は運が良いのか、時は夏、病床不足、集団感染、スタッフ不足などなど世の中が騒がしく苦しい中、デイサービスからの手配と救急車の方々の対応、又受け入れ外科医院のおかげで、無事に入院手続き書類もたくさん書いて手術の同意書に主人がサインして、翌日は手術執行、

大腿骨は昨日今日の骨折ではなくて、
足を繋ぐ骨と骨の隙間広くなっていて、
ボルトを入れて繋いでも
足の骨を動かす為の筋や筋肉諸々が機能しない可能性があり、
着いたとしても歩行は困難かもしれない、
開いて縫合した皮膚が生成されないかもしれない、
一日寝るごとに筋力が落ち
リハビリでいかに頑張れるか、頑張りたくない人には辛いかもしれない、

結果待ちの昼でした。

病院からの電話の音に、結果を期待し多少手が震えながら出ると
「今日の手術は取りやめました。
 転院し再度手術を検討することになりました」との事

体力的にその他いろいろ加味しての先生の判断らしいです。

外科から総合病院に転院し翌日には無事手術が終わりました。
手術の前、見舞いに行った主人は姑と言葉を交わす事も出来、
総合病院なら外科以外の事案にも対応できて結果良しだねと話しました。

翌日
病院から電話
総合連絡先を家の電話に設定し、連絡主を主人に決めていました。
仕事柄運転が多い主人は携帯電話に出ることは難しく、
仕事柄作業中は携帯電話を持つことが難しい嫁、
家の固定電話に留守メッセージ、もしくはメールが最短なのです。

電話口の先生は多少の苛立ちを含めた口調で
「〇〇さん 吐血しました、
  出血個所を特定するためにお腹を開きます」

お魚の開きじゃないです
背中から開くか
腹から開くか
関東か関西かそんなんじゃないです

吐血の色?食道じゃなく、胃? でも胃でもないかもしれない
開いてみないと個所は不明???

「開いていいですか」

YESもNOも YES一択しかないでしょう
延命はしない
酸素吸入も栄養水分補給の点滴もしない
心臓だけ動かす治療はしない
生前本人がそう言ってました
先生にもそう伝えました
お迎えがなかなか来てくれないとぼやいてました
天国も高齢化で上がつかえてるから仕方ないよと答えてました

腹を開くにあたり、点滴の道確保の為の針を挿す、酸素吸入のマスクをする、他にも様々な処置をする、それはほぼ延命装置器具にもなる

これらの同意が必要でした
【酸素を付けたら不要になるまで医師の側では外すことが出来ない】

それは
回復し機器が必要なくなった時か
生の為に不可欠な酸素を必要としなくなった時 の 二択

主人に伝え即断で手術をお願いし、
翌日には切開
集中治療室での看護

此処までの数日で沢山の決断をし書類を書き手続きをして
なおかつ仕事は通常通りとまではいかなくても二人で分散して

手術は成功し
安静して回復を祈るばかりと安堵しました。

此処までの10日の長かったこと。
そして此処からの10日の長いこと。
自営業の最大イベントお盆という書き入れ時が目前
気温40度近い屋外で
室温40度以上になる作業場で
ひたすら作業と出荷に明け暮れたいその時期に

お姑さん冷暖房完備の病院に入院してて良かったね
家に居たら めるてぃんぐばーちゃん
 暑さで溶けてたかもしれないよ なんて話していた

病院からの経過報告

「酸素外しました」 良かった回復の兆しが!
「飲み込み方を忘れてるようです」 あーそう来たか
「開いた場所が   」 ん?
「胃が見えてます」 なんですと!!!!

時節柄お見舞い禁止中なので、せめてもと パンツおむつや おしりふき など病院へ物資を届けに主人は通ていました。
そこで聞いたところによると
  栄養摂取が悪く傷が塞がりにくい状況らしく
  縫ったところから胃が見える

想像しただけでぞわぞわ、どこかのゾンビ映画ですか?
救急医療を行う総合病院なので、入院当初から術後はリハビリ病院に転院する話は聞いてました。
リハビリ転院後は自宅療養介護も話してました。

家で看取る覚悟は嫁いだ時から決めているので問題は無いのですが、
腹から、縫合した場所から、中の胃が見える人の介護は ちょっと

 ちょっとかなり

無 理 と 申 し 上 げ て も よろしいでしょうか? ツライ

漫画で内臓でろろろんとか
映画で結合ぶしゃああああああとか
ちゃんちゃんばらばら手足が飛んで切ったとこからだーらだら 
小さい頃は ばぁさまと 切られ具合がいいとか倒れた役者が巧いとか椿勘十郎いいよね~とか橋蔵は別嬪さんだとか 話してたけど
傷口や血は怖くはないです。

痛がる人を痛くないように雑菌やばい菌に侵されないように
それ以上酷くならないように

せめて縫合した部分は塞がっていて欲しい オネガイ ナミダ
退院してしまうのかしら
 ウウ ナミダ






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