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Live to Earnゲーム「LIVEN(リブン)」を始めました!

1)はじめに

大きなムーブメントとして、インターネット業界の変革となりつつあるWeb3。
その思想に魅了されて、何か手を動かしたいと考えつつ、2022年の6月あたりからLive to Earnのゲームを作ってきました

最初に言っておきますが、まだまだシステム的にはWeb2ですし、Web2企業のプラットフォーム上のゲームに過ぎません。
ただし、思想的には常にWeb3を意識しており、Web3の技術と認知度の発展とともに段階的にWeb3に移行していく予定です。

今は、Web2.0~2.5くらいのイメージです。

2)どんなゲームか

LIVENとは

ゲームの名前は「LIVEN(リブン)」で、家の滞在によってトークンが稼げるLive to Earnのゲームです。
現在は、多拠点生活のサブスクサービスADDressの会員のみが遊べる完全招待制のゲームで、トークンも換金性はありません。

2022年8月にゲームをローンチし、現在100名ほどのユーザーがプレイしています。

ADDressの家の滞在実績に応じて「LIVENトークン」がもらえ、貯めたトークンはユーザー同士でスキルシェアなどの案件に利用できます
トークン交換のための案件はLIVENの掲示板に誰でもあげることができ、現在50件ほどの案件が掲載されています。

LIVEN掲示板(イメージ)

バッジと役職

また、特定の条件を達成するとユーザーはバッジを獲得することができ、バッジの保有数によりユーザーの役職が変化します。
ゲームスタート時の役職は「放浪者」ですが、8月にはバッジを1つ獲得して次の役職「バックパッカー」になるユーザーが初めて生まれ、9月には次の役職「旅人」になるユーザーが生まれました。

LIVENの役職「放浪者」と「バックパッカー」

部活の補助トークン制度と、姉妹都市制度

また、ADDressでは2020年に部活制度をスタートして、現在では30を超える部活があります。
その部活の活動を応援するため、部活の支援費をトークンでサポートする、補助金ならぬ「補助トークン制度」もスタートしました。

そして、ADDressコミュニティを超えてトークンを活用できるように、「姉妹都市制度」もスタートしました。
地域を代表する企業がLIVENの掲示板にトークン活用の案件を掲載できるようにすることで、地域を訪れた際に現地でもトークンを使えるように設計しています。
現在の姉妹都市は、第1弾が沖縄県名護市、第2弾がフィリピンマニラで、さっそく第2弾で海外進出しました(笑)
LIVENのトークンを送ることで、フィリピンのマニラにある日本食レストランで生ビールが1杯サービスされます。

LIVENの姉妹都市

トークンを地域で活用するためのパートナー企業は現在も募集していますので、ご興味ある方はお気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。

3)思想やコンセプト

ユーザー主体での運営

LIVENは、現在ADDressのプラットフォーム上で遊べるゲームですが、運営の主体は株式会社アドレスではありません
「ADDressのコミュニティをより良いものにしたい」という想いとWeb3への関心があるADDressユーザーで有志のLIVEN運営チームを作り、ADDress代表の佐別当をアドバイザーに迎えて運営をしています。

LIVENの運営チーム

なぜ株式会社アドレスではなく、ユーザー主体のチームで運営をしているのでしょうか。
それは、「プラットフォームにおける共助」という概念を実現したいと考えているからです。

Web3の思想や技術を用いることで、サービスの提供者(プラットフォーマー)による「公助」だけでなく、ユーザーによる「共助」が実現できるようになり、その「共助」こそがプラットフォームの仕組みから漏れてしまう人をサポートしうるという内容を、以前のnoteで書きました。

その「共助」を実現するための取り組みが、まさに「LIVEN」だというわけです。

実際に、ADDressでは今までもコミュニティのために様々に取り組んでくださる方が多くいました
会員さんをもてなし地域を案内してくれる家守さんや、家守さんを助けて家を一緒に管理してくれる会員さん、部活を立ち上げてコミュニティを盛り上げてくださる方などです。
その方々のおかげで、ADDressコミュニティはより豊かなものになっていました。
ただし、今まではその方々の活動が可視化されたり、還元されたりする仕組みがなかったために、少しずつコミュニティのために活動することに疲れてしまう方々も見てきました。
そこで、ADDressユーザー1人1人のコミュニティでの活動を可視化し、還元する仕組みを作ることで、コミュニティをより良いものにしている人が報われる世界を作りたいと考えました。
つまり、「アドレス社がADDressコミュニティを良くする」という考え方ではなく、「ADDressユーザー全体でADDressコミュニティを良くする」という考え方です。

しかし、株式会社アドレスとは適切に連携は取っており、株式会社アドレスがLIVEN上でのトークンのやり取りを通して、SNSの#キャンペーンも実施しています。

多拠点生活×コミュニティ×トークン×ゲーム

LIVENを要素分解するのであれば、「多拠点生活」×「コミュニティ」×「トークン」×「ゲーム」です。

多拠点生活者向けに、丁寧にコミュニティを作りながら、1人1人がトークンで報われるように設計し、楽しく遊べるようにゲーム性も向上する。
どれか1つが欠けてもLIVENは成立しませんし、今後もそれぞれのバランスに目を向けながらゲームをアップデートしていきます。

また、よく聞かれる話ですが、私たちは現時点ではDAOを目指していません
もちろん、ゲームの運営について一部ユーザー全体で決められることは発議や投票で決定することも考えていますが、より良い運営体制と魅力的なゲームを作るためには全員で自律分散的に意思決定することが必ずしも良い結論を導き出すとは考えていません。

正直、完全なDAOはまだまだ幻だと思うので、Web3の中でも実現は相当先になると考えています。
もちろん必ずしもDAO化しないというわけではなく、もう少し様々なDAOの動きを注視しながら、慎重に検討していきたいと思います。

4)今後の展望

ADDressでの活用を進める

まだ、LIVENは8月にゲームを開始したばかりです。
ユーザー数も紹介で少しずつ増えていますが、ようやく100名を迎えるくらいです。
まずは、ADDressのプラットフォーム内でしっかりと利用してもらいつつ、ゲーム性やトークンの使用用途、コミュニティの構築などの本質的な価値を磨き上げていきます。

ADDressコミュニティ以外にも広げる

そして、ADDressのコミュニティ内では丁寧に広げつつ、ADDress外にも少しずつ広げていきたいと考えています。
ADDress外への展開として、まずは「トークンの使用用途」をADDress外に広げていきたいと思います。
具体的には、LIVENの姉妹都市制度の推進です。
姉妹都市という形でパートナーシップを結んでいる地域を代表する企業は、もちろんADDress外の企業です。
そのような企業と提携することで、ADDressコミュニティ外でもトークンが使えるようになります。

株式会社アドレスは「全国創生」をビジョンに掲げていますが、LIVENは「トークンエコノミーで全国創生を加速する」ことができると考えています。
LIVENユーザーが、LIVENトークンの使える地域を選んで訪れ、トークンを介して地域との関係性が深まり、その結果としてその地域のことを自分ごととして考え取り組んでいくようになる未来です。
LIVENにおいては、地域の課題に取り組むような活動自体を「トークン案件」としてゲームに組み込むことができるので、ゲームを楽しみながら気づいたら地域と関わっていて、結果として自分の人生も豊かになっていくような世界を実現することができます。

姉妹都市制度を通した、LIVENユーザーと地域との循環

そして、次は「LIVENユーザー」のADDress外への拡大です。
先ほど書いた通り、LIVENの1つの要素は「多拠点生活」ですが、多拠点生活者はADDressの会員だけではありません。
ADDressと同じく多拠点生活のプラットフォームサービスを利用するユーザーはもちろん、個人で多拠点生活をする人、また多拠点生活の方法もサブスクサービスの利用者以外にも、バンライフなどもありますし、もちろん多拠点生活者は海外にもいるわけです。
そのように、少しずつADDressユーザー以外も遊べるゲームになれば素敵だと考えています。

ただし、LIVENの他の1つの構成要素である「コミュニティ」も同様にすごく重要です。
そのため、コミュニティを大切にしつつ、コミュニティの質が落ちない形や速度での展開となるでしょう。

トークンに換金性を持たせるか

そして、もう1つのLIVENの大切な要素が「トークン」です。
Play to Earnゲームの本質は、やはりゲームをプレイすることで稼げることです。
しかし、現時点ではLIVENトークンに換金性を持たせることは考えていません

今のLIVENトークンは換金性を持っていないため、コミュニティ通貨のような形です。
そのため、投機目的の人はゲームに参加することがなく、理念に共感してくれる人やコミュニティを大切にしたい人が参加し、コミュニティ内で緩やかにトークンが循環しています。

これはすごいことだと思います。
全く換金性がないトークンであるにも関わらず、そのトークンをもとに価値の交換が行われており、そのトークンを求めて行動する人も生まれている
つまり、既存の富を最大化するという資本主義の思想とはまた別のインセンティブでユーザーが行動していることになります。

トークンに換金性を持たせると、当然「トークンを貯める=富を増やす」ということになります。
しかし、トークンに換金性を持たせず、富を増やすこととは別のインセンティブでトークンが貯まり使えるようになると、現在の資本主義とは別の行動原理で人々は行動することになります。
これは、とてもチャレンジングで面白いことです。
そのため、LIVENトークンは基本的にはこのまま換金性を持たせず、LIVENコミュニティ内で従来の資本主義原理とは別の行動原理で価値の交換が生まれる形にしたいと考えています。

もちろん、どこかの時点で本格的なユーザー拡大を考えるのであれば、トークンに換金性を持たせることで投機目的のユーザーも遊べる「滞在することで稼げるゲーム」にしていく可能性もあります。

5)一緒になんかしましょう!

LIVENは2022年8月にゲームがスタートしたばかりで、まだまだ生まれたてのひよこです。
逆に言えば可能性は無限大だと思っているので、ぜひご興味ある方は一緒になんかしましょう!笑

LIVEN運営チームに入って何かを一緒にしたいということでも、姉妹都市をはじめとしたパートナーシップの話でも、Web3の話をしましょうとかでも歓迎です。
興味ある方は、お気軽にご連絡ください。
LIVENお問い合わせ:liven.technologies@gmail.com

また、今後LIVENとしての情報発信も定期的にしていく予定です。
できるだけ頭の中を色々と公開していこうと思うので、興味ある方は私のnoteをぜひご確認ください。
LIVENや本記事についての感想やご意見などもあれば、お問い合わせのメールアドレスまでお気軽にご連絡ください!

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