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子ども・思い出の詩

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2024年4月の記事一覧

【詩】石

【詩】石

わたしの真ん中
ずっとある石
なぜかわたしを冷やす石

たとえば友だちと大笑い
たとえば家族みんなでおでかけ
そんな時は冷たいなんて
わすれて気づかないけれど
たとえばみんなかえった教室
たとえば暗い台所
石はじんわりわたしを冷やして
おいてけぼりになったみたい
毎日たまる冷たいに
なみだがこぼれる時もある
弱いみたいでいやなんだ
笑わないし心ぱいしない
のぞかないし言いふらさない
そんな人がいる

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【詩】うちゅう人がやってきた

【詩】うちゅう人がやってきた

ある日みんなは船にのり
ちがう星へとんでった
ぼくはひとりこの星で
とんでく船を見上げていた
みんながもどってくる前に
やってきたのは うちゅう人

ぼくのまわりは うちゅう人
だれの言葉もわからない
ぼくのまわりは うちゅう人
だれにも気持ちはつたわらない

それでもぼくら みんな生き物
同じ所はあるはずさ

おどろく時もあるだろうけど
おいしいごはんはきっとすき
休み方はちがうだろうけど
ふと

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