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【摂食障害】唯一心が緩んだ場所


私は中学の頃、摂食障害で、

学校にあまり行けていませんでした。

そんな時、

母は、

「ちゃんと食べなさい!」

とは言わず、

「ちあき、今日は何食べたい?」

「今日は何にしようか?」

と優しく包み込むような笑顔で

問いかけてくれました。



台所で一緒に料理をすることもありました。

作るといっても品等に普通のお家ご飯です。


決して、

料理が上手とは言えない母ですが、

母の声かけと、

一緒に台所に立つことが、

ホッとした気持ちにさせてくれました。


その時間は、

摂食障害で、

学校にあまり行けてなかった頃の

私の心を救ってくれましたね。


今でも、実家に帰ると、

台所に行って、キッチンのシンクにもたれながら、

お茶を飲み、何やかんや話すんですよね。


とてもホッとする場所なんです。



この母との経験、

「台所から生まれる親子のコミュニカーション」は、

私のお料理教室の原点なんです。


私は、親子のためのお料理をお伝えしているんです。

そう、親も、子も、欠かせないんです。


出来上がった料理はもちろん、

作る工程でも、

「お料理」は絆を深めてくれる力を持っています。

「心を癒す力」を持っていると信じています。


摂食障害で心が塞ぎ込み、

引きつって、上手く笑えなくなっていた私の顔も、

台所で話す母との時間は、

自然とほころび、自然な笑顔になりました。


大阪出身の母は、

いつもボケを突っ込んでくる。


栗がもう出てるわね!栗ご飯作ろうか!

クリックリッと歌う母。


もうスイカの季節だね!

志村けんみたいにかぶりつく⁈


我が家は、クリスマスだけは、

フルーツの入ったサラダが許されるんや!(←何この決まり笑)


サワラは魚へんに春って書くでしょう、

春に美味しい魚なんやな!

知らんけど。(←大阪あるある。)


一緒に料理をし、季節を感じる話。



台所でのゆったりとした時間は、

とても思い出に残っています。

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