【母の言葉と台所】


先日、ある方と

メールのやり取りをしておりました。

お子様の学校に行きたくない気持ちに

気がついた。

きっと、

たくさん悩まれたでしょう。

どうしたら良いのだろうか、

母親として何ができるのだろうか。

すごく悩んだと思います。

そして、

「食事を整えようと思ったんです。」

とのことでした。

食事の大切さに気がついて、

毎日の食事を変えたそうです。

「冷凍食品や加工品をやめてみよう」と、

思って、そのような料理をするようになったそうです。

一見、そういった学校へ行けない気持ちと

食事なんて関係ないだろうと思われるかと思いますが、


敏感な方だと、

冷凍食品などの加工食品に含まれる添加物により、

腸内環境を乱し、

気持ちをコントロールする為の

ホルモンが出せなくなったりと、

自律神経にも影響が出てくることもあるそうです。

(勿論、食事だけが原因ではありません。

人には個人差があるので、

影響の弱い方もいれば、強い方、色々いらっしゃいます。)


そのお母様は、その時をキッカケに、

コツコツとたくさんの食の知識を学び、

技術を習得されました。

毎日のお弁当の写真を拝見するだけでも、

お子様への溢れんばかりの愛情を

感じることができます。

そして、今では、

お子様も大きくなり、

元気に通学されています。

そしてなんと、なんと、

お子様が自分の名前が刻印された包丁を

お持ちになっているほど、

お料理が好きになったそうです。

お母様のお料理を大切にしたいという思いが

お子様にも伝わったのですね。

とても嬉しいですね(^ ^)

私自身も、

中学の頃、摂食障害で、

学校にあまり行けていませんでした。

そんな時、

母は、

「ちゃんと食べなさい!」

とは言わず、

「ちあき、今日は何食べたい?」

「今日は何にしようか?」

と優しく包み込むような笑顔で

問いかけてくれました。

そして、そんな時は、

台所で一緒に料理をすることもありました。


決して、

料理が上手とは言えない母ですが、

母のその問いかけと、

一緒に台所に立つことが、

当時、精神が不安定だった私を、

ホッとした気持ちにさせてくれました。

その母親との時間は、

摂食障害で、

学校にあまり行けてなかった頃の

私の心を救ってくれたんです。

今でも、実家に帰ると、

台所に行って、

何やかんや話すんですよね。

とてもホッとするんです。

料理は、

私が教える方に逆転してしまいましたが笑

この母との経験、

「手作りの幸せ」は、

小麦のパン教室をやっている頃から変わらない、

私の起業の原点なんです。

だから、私は、

親と、子のための、コミュニケーションとしての、

お料理をお伝えしているんです。

料理は、

「最高のコミュニケーションツール」

だと信じています。

出来上がった料理はもちろん、

作る工程でも、

絆を深めてくれる力を持っています。

心を癒す力を持っていると信じています。

摂食障害で心が塞ぎ込み、

引きつって、

上手く笑えなくなっていた

私の顔も、

台所で話す母との時間は、

自然とほころび、笑顔になりました。

大阪出身の母は、ボケ体質。

「栗がもう出てるわね!栗ご飯作ろうか!」

「クリックリッ」と歌う母。

「もうスイカの季節だね!

ドリフのコントみたいにかぶりつく⁈」

「我が家は、クリスマスだけは、

フルーツの入ったサラダが許されているのよ!」←何この決まり笑

「サワラは魚へんに春って書くでしょう、

春に美味しい魚なのよね!

夏はあるんかな?よーわからんわ!」

一緒に料理をし、季節を感じる話。

とても思い出に残っています。



四季を感じるお料理は、

季節に順応し、心と身体のバランスを整え、

アレルギー体質の方に優しいのは勿論、

親子のコミュニケーションを

より深めてくれると

自分の経験から感じています。


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