新しい摂食障害【オルトレキシア】

「オルトレキシア」って知っていますか?


ちょっと重い話になるまもしれないけれど、
大切なことなの聞いていただけると嬉しいです。


オルトレキシアというのは、
「健康的な食事」以外を信じられなくなる、
新型の摂食障害のことです。


・グルテンはだめ!
・動物背タンパク質は絶対に食べたらだめ!
・砂糖は少しでも口にしたらだめ…!


不健康なものを食べることに、
過剰なまでの不安や恐怖心を抱き、
自分で決めたルールを破ってしまうと、


ひどく罪悪感にかられ、
酷い場合は吐き戻し、
無かったことにしてしまう…

そんなこともあるのです。


オルトレキシアは、


自分の食事だけに留まらず、
お子様やご家族、ご両親にの食べるものが気になり、

その人の考える「NG」な食べものを口にすると、「なんでそんなもの食べるの!!」と、怒鳴りつけてしまう…ということに悩んでいる方もいるのです。


お子様のアレルギーをきっかけに、食育や食の知識を学び始める人も多いのですが、学び始めるとどんどん深いところまで学べるのが、食の知識。


学べば学ぶほど、知識が増えていき、「身体に良い」健康な食事のことが
分かってくるのですが、


知らず知らずのうちに、この「オルトレキシア」の傾向に陥ってしまうお母さんを沢山見てきましたし、ご相談も受けて来ました。


この状態になると、自分だけでなく、家族や周りの人が絡んでくるので
ご本人もご家族も生きづらく、とても苦しくなります。


「なんで、身体にいいのにわかってくれないの?」
「わざわざ、不健康なものを食べるの?」と、


トゲトゲ、ギスギス…攻撃的になってしまうのです。


勿論、身体に優しい食事をすることが、
健康を守るためには、理想ではあります。


しかしながら、

私たちの食事は、食べ物を食べている…だけではありません。

食事には、コミュニケーションという役割も含まれているのです。



他人とコミュニケーション、感情や気持ちのやりとりをしてこそ、人として「生きている」実感が得られると思うのです。


食事の際のコミュニケーションがうまくいかなくなると、家族間にひずみが出て来ます。


もし、その「オルトレキシア」によって、コミュニケーションが阻害されているのであれば、早めに対処していかなければ貼らないと思うのです。「健康亭な食事とは何か?」を少し考えなおしていった方が良いかもしれないとも、私は思うのです。
(余計なお世話だったらすみません)


多くの場合、


「生きるために食べる」はずが、いつのまにか、
「食べるために生きる」に変わってしまっているのです。


食べ物に人生を支配されるのは、
なんだか私は、違うのではないか?と思うのです。


真面目な方ほど、陥りやすいのこの状況。


かくいう私も、生真面目な性格なので、
このような傾向がありました。


だからこそ、今は、しつこく、
アレルギーがあってもなくても、


「みんなで一緒に囲める」
「心と心をつなぐ」「家族の誰かが置いてけぼりにならない」

そんな、食卓を作りましょうと、
献立作りやレシピのご提案をしています。


アレルギーがなければ、
小麦だって、お肉だって、卵だって、
食べてよいと思うのです。
(勿論、食べ過ぎはNGですが。)


私は、

小麦アレルギー、アトピー、不審治療などを経験して来ました。

ですから、体のことを考えた、良い食べ方は本当に大事で全員に必要だと思うのです。


しかし、
摂食障害、鬱も経験したり、人間関係までうまくなった経験があるので、

単に身体に良い食事「だけ」を切り取って、絶対にお伝えすることがなってはならないと思っています。


食事は、食べるという行為だけでなく、いつも【心が隣り合わせ】、ということを忘れないでほしいのです。


健康オタクの一人歩きは危険です。


マクロビオティックやグルテンフリーに傾倒して、周りが見えなくなり、家族の声が聞こえなって、家族関係を壊してしまったらどうでしょう?

大切な友人との関係にヒビが入ってしまったら…?


それはなんか、違いますよね。


食は「人」と「良」という漢字でできています。

(いきなり金八先生…笑)


「良い人生を作り上げるため」の、
「良い食事の選び方」ができると良いですよね^^


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