086.心はどこにある?

久しぶりに見返した映画「ハッシュ!」

「いろんなこと、あきらめてたんだけど誰かとご飯食べたり、笑ったり、手をつないだり、なんかきれいだな、いいなとか、そんなことどんどん思えてきて」

このセリフがぐっとくる。
どうしてもこんなにも人は誰かと繋がっていたいと願うのだろうかと。

「小さい頃に一回でもいいから誰かに抱きしめられてたら、こんなふうにはなってなかったと思うんだよね」

そう語る彼女の思いがその答えなのかもしれない。

ざっくりあらすじ紹介すると、ゲイであることを知った上で、彼の子を妊娠したいと相談を持ちかける女性。
彼と彼の彼と彼女の3人は子どもを持つことに前向きに取り組んでいく、というお話。

ただ抱きしめられたかった。

それってさ、誰でも良いわけじゃないよね。
無条件に安心して抱きしめられたかった、守られたかったんだよね。

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「女だからって子宮で考えているじゃないのよ、頭で考えてんの」

子どもを育む伸縮性のある臓器である子宮。いくらでも神聖化はできるのでしょうけど、身体の臓器のひとつ。

考える場所、感じる場所はどこなのでしょうね。
心(心の蔵)?頭(脳)?
この映画を見て感じる貴方の心の場所はどこでしょう?

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愛されていないと感じる人と一緒にいる事ほど、自分を傷つけることはない。
自分を愛するっていうとなんというか大げさかもしれないけど、そこを埋めないとずっと欠けてる部分を何かで埋めることに躍起になってしまう。

どんなにビジネスで成功していても身近な人とうまくいってなかったら意味がない。
「ビジネスがうまくいったら、パートナーとの関係が良くなりました」なんてのもウソっぽい。だって仕事の成果が出なくなったら、またパートナーの悪口言うんだもの。そんなの不毛だ。そこに浮かんでみえるのは、「もっとわたしをみて、わたしを認めて、愛して」だ。

おうとつのある違う身体の不思議さ。
お互いにあっって同時に思う肌を合わせた感覚、ぴたっと肌が吸い付く感じを。

ふつうに仲良しもあってよいじゃん。
苦労しないと幸せになれないなんてことは、さらさらないのだ。




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