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ストレートネック

ストレートネックとは

ストレートネックとは、頚椎の正常なカーブがなくなり、まっすぐになっている状態を指します。

本来、頚椎はC字状のカーブを描いています。このカーブがあることで、重みのある頭を支えて、重力からくる負荷を減らしてあげる役割があります。頭の重みはボーリングの球ほどの重量があるので、かなり大変ですよね。それを分散させてくれる首のカーブが異常になって、支える力が弱くなるのがストレートネックです。

多くは首の痛みや肩こりがひどくて、整形外科でレントゲンをとってもらったときに「ストレートネックです」といわれてわかります。骨と骨の間が狭くなっていると言われる場合もあります。

それ以外では、見た目の部分で、極端に頭と首だけ前に出ていて、背中が丸くなっている人もストレートネックの可能性があると考えています。身体の痛みだけでなく、審美的にもストレートネックはいいものではありませんね。


症状



ストレートネックになると、その負荷がダイレクトに首や肩周りの筋肉にかかってきます。その結果、筋肉や神経などのコンディションがどんどん悪くなり、頭痛や目眩や吐き気、肩こり、手のしびれなどの症状につながっていきます。慢性症状が強く出てきます。
また、眼精疲労を引き起こしたり、顎関節症を併発していく場合もあります。


どんな人がなるの?



パソコン作業が長い人、スマホをみる時間が長い人がなりやすいです。顎を前に突き出すような姿勢、腕をずっと前に出す姿勢で悪化していきます。

最近では、小学生からタブレットを使った授業も始まり、若年層でもストレートネックの率は上がっている傾向にあります。子供が外で遊ばなくなった分、筋力が低下して、ストレートネックになりやすくなっていることも考えられますね。

また、特に細身の女性がストレートネックになりやすいとも言われています。筋力で支える力が少し弱いと、ストレートネックになりやすいのかもしれません。とはいえ、筋トレだけすればいいというわけではないので要注意ですね。

対策は?

普段の姿勢を治すことが第一優先です。姿勢矯正を受けることももちろんですが、普段どんな姿勢をしているかによって、姿勢をよくするポイントが変わります。

肘の位置、骨盤を立てるときのポイント、目線の高さあたりが大事です。
一応、共通してお伝えしていることは、肘をなるべく身体から離さない、坐骨で座る(仙骨で座らない=お尻がズルズルと前にいかないように)、目と肩の高さの間にPCやスマホの画面がくるようにする。このあたりに注意して過ごしてもらえるといいと思います。

ペットボトルを背中と背もたれの間に挟んで座るのもいいです。背中が丸くなりにくくなり、坐骨で座りやすくなります。

実は姿勢を頑張ること自体が、筋トレの一部にもなっています。姿勢を頑張ることで筋トレもしているイメージでやっていきましょう。

タオルを使って肩甲骨を寄せる体操もおすすめです。これはハンドタオルを両手で持って、頭の後ろ側に回して、上下に動かす体操です。肩甲骨がしっかり動いてきます。1回あたり30回くらいを目安に1時間に1回はやれるといいですね。肩甲骨がきちんと内側で寄せることで、頭が前にいかないように支えることができます。


ストレッチは、首を軽く横に傾けるストレッチをしましょう。右手を頭の上から左の側頭部へ持っていき、軽めに頭が右に倒れるようにします。すると、左の首の横が伸びる感覚があると思います。これを約20秒ほど呼吸を止めないで続けます。反対側も同じように行いましょう。


枕は寝返りしやすい枕にするのも大事。枕についてよく聞かれますが、あまり高さがある枕を使っていると結果的に顎が常に引いてある状態になり、これも首に負担がかかってしまいます。ストレートネックの人に限らずですが、寝返りしやすいかどうかを基準に選んでいただいていいと思います。


辛いときのマッサージは逆効果になるかも。「マッサージしてもいいですか?」と聞かれることも多いです。なるべくいかないようにしてくださいとお伝えしてます。
首を支える筋肉は、今以上に前にいかないように頑張って固くなっています。そこで、その筋肉を緩めてしまうと、さらに首が前にいってまたすぐ辛くなってしまう可能性があります。
本当に辛いときはホットタオルで温めて血流をよくしましょう。どうしても辛いときは一時的に薬に頼ることも一つの手です。基本は温めること。首肩や後頭部の生え際、目の周りを温めていきましょう。


当院でできることは?

姿勢がポイントになるのはいうまでもありませんが、なぜ姿勢が崩れてしまうかをまず考えていきましょう。スマホやPCやの姿勢などはもちろん大事です。

もしかしたら、寝不足からきているかもしれません。お腹の調子が悪かったり、ストレスや噛み癖などが原因になっているかも。

自分では気づかない部分を検査ではっきり見つけて、ストレートネックを姿勢以外の面からもサポートしていけるように当院は治療していきます。

ストレートネックは、首肩周りや腕のしびれ、頭痛やめまいなど症状が強く出てくるケースが多いですが、最終的にでてくるのが症状です。その前段階が必ずあります。それを放置すれば変形性のリスクもあります。
そうなる前に、身体の自己治癒力をきちんと引き出しておきましょう。そうすることで、自然と身体にとっていいことができます。姿勢もいい姿勢が感覚的に分かってくると思いますし、そもそもスマホもPCもそこまで使いたくなくなるかもしれません(笑)
身体が本来持っている機能を最大限引き出すのが当院の得意分野になります。ストレートネックで悩んでいる人は是非一度ご相談ください。

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