【VOCA展2024@上野の森美術館】色々あっていいじゃなイカ
上野の森美術館で開催中の「VOCA展」はじめて行きました。
とくに現代美術目当てに展覧会に行こうと決めてはいなかったのですが、上野公園の桜はまだほとんどつぼみにもかかわらず大勢の人で賑わっていて、きっと東博も西洋美術館も混んでいるだろうと思ったので、気楽に(?)入れそうなこちらにしました。
全部で30作くらい展示されていたのかな、「いいー」も「うーん」も「おお」も「??」も色々ありますね。
その中で印象に残ったものいくつか。
VOCA賞 大東 忍 「風景の拍子」
VOCA賞の作品はやはり目をひかれます、パネルに貼った麻布に木炭で描かれていて、実物はとても大きく吸い込まれそう。
松延 総司「 Pattern of Dark」
こちらも大きなパネルに2種類のパターンが描かれていて無意識とも言えないシャカシャカとしたペンの動き。遠目で見るとシンプルなグレーのシームレスパターンなんだけど近くでみるとなんだかムズムズする。
中山晃子「半球体の肖像」
液状の絵の具の流動が2分4秒の映像として縦長の5つのモニターで表示されていました。
展示作品にはこういったメディアアート(という言い方でいいんだよな…?)もいくつかあって、中でもこちらは単純にいつまでも眺めていられるとても”美しい”作品だと感じました。なんというか美術作品として完成度の高さは抜群だと思いましたし、表現の展開の幅が広い。
そしたらば中山晃子さんのXで「光る君へ」のオープニング映像を描いておられると知り、おお、あれかぁ!となったのでした。
宮内裕賀 「生かされていくこと」
イカです。約20年間イカだけを描き続けてこられたという、イカ画家宮内裕賀さんのイカの画。
こちらもとても大きな作品で、共食いするアオリイカが美しく描かれています。イカってきれいなんだなあ、と思って眺めていたのですが、紹介のキャプションに
とありまして、イカ愛がやばくてのけぞったのでした。いいんか?イカんのか?
開催は明日3月30日(土)まで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?