オンライン日本語教師　授業例：日常生活で集めた素材を使ったレッスン

ミヤコ

2024年6月29日 14:04

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オンラインレッスンで学生の興味をひくおすすめのレッスンスタイルがあります。

それは、「日常生活で集めた素材を使ったレッスン」です。

日常生活で集めた素材とは

日常生活で集めた資料というのは、日本人同士の会話や書き物を、写真や実物、録音など教師が集めた資料です。

具体的に言うと、広告、レストランのメニュー、公共の案内板などをさします。

普段「教材に使えそうなものがあったら記録しておこう」と意識しておくことで、思いもよらない教材を集めることができるかもしれません。

普段気に求めていないものが、教材になるなんて、新鮮で面白い感覚ですよ！

例えば、カフェに行った際、メニューの写真を撮っておくのも良いです。

スーパーの広告の写真を撮っておくのも良いです。

ゴミ収集車のビデオを撮っておく、というのもです！

時には、何気なく撮った写真が、あとから見返すと「日本語の教材に使える！」と気づくことだってあります。

日常生活で集めた素材の例

以下は私の撮った写真の例です。

「教材をあつめるぞ！」と外に出かけたわけではなく、普通に生活していて「あ、これレッスンで使えるかも」と写真を撮っただけです。

私たちにとっては日常でも、日本語勉強中の学習者からしたら立派な教材です。

日常生活で集めた素材を使うメリット

日本語のレッスンで日常生活から集めた資料を使うことには、多くのメリットがあります。

日常生活の資料を使うことで、「レッスンで学んだことが実際に使えるのか」「こんな場面で使うんだ」という具体的なイメージを持つことができます。

だから学習のモチベーションが高まりやすいし、より実践的な学習ができます。

他にも、より自然な日本語が勉強できるというメリットもあります。

教科書や文法書だけでは、どうしても「正しい日本語」を学ぶ機会が多いです。

そうすると、日常生活で実際に人々が使っている、自然な言語の使い方やニュアンスを学ぶのが難しいです。

実際の日常生活で集めた素材を使えば、書き言葉やキャッチコピーなど、ただ教科書で学ぶ日本語以外の、生きた言葉を学ぶことができます。

「教科書外」の日本語を理解するのには慣れが必要なので、「使える日本語能力」のためにはこうした実際のものを使った練習が効果的です。

日常生活で集めた素材を使ったレッスン例

先ほどの２つ目の例を使ったレッスンの例です。

「読む時間を取る（どこで、いつ、なにがあるのか、見るポイントを教えておく）」

「理解したことを学習者に話させる」

「どんなところでこのような広告を見るか、など教材に関わることを自由に話させる」

「あらかじめ準備しておいた重要なポイントを質問する（キーワードの穴埋めでも可）」

「重要なポイントはどこに書いてあるか、一緒に確認する」

「読み方がわからないところや、意味がわからないところがを確認する」

こんな漢字です。

ちなみに重要なポイントはこのような感じで考えてます。

・この広告のメッセージは何ですか？ースペシャルセールがあります。

・セールは何日にありますか？ー１月５日、６日、７日、８日です。（日付の読み方が正しく言えるかの確認も）

・何が安くなりますか？ーレディース・メンズ・子供の服が安くなります。

・どこで安くなりますか？ーOff Houseの店で安くなります。/ 広島坂店・フォレオ広島東店・広島八木店・東広島西条店で安くなります。

まとめ

このような教材を使って学習者に伝えたいメッセージは、

「たくさん情報があるときには、自分にとって必要な情報を探すことが大事。
落ち着いて大事な情報を自分で見つけられるようになっていこう」

ということです。

「学習者が実際に日本にきて遭遇したら、困るかもしれない」という状況を考え、レッスンで取り扱うことで、学習者が自信をもって日本語を使える将来の場面を増やすことができます。

「どうやったら学習者の『困り感』を解決できるかな」といった視点をもって、レッスンプランを考えることを大切にしましょう！