気になったことに手を出さない練習。

最近、「気になってもすぐに手をださない」ことが自分はとても苦手だな、と思う。

私はとにかくせっかちで、色んなことをその場でにやろうとしがちだ。

例えば、ある書類を作成している最中に、同僚から連絡が入って別のファイルを渡してほしいと言われるとする。私はすぐに探し始め、その途中でファイルの中の一部の画像が古いままになっていることに気づく。差し替えるための写真はHDDに入っている。それを持ってきて、繋げて、新しい写真を探しはじめて……すると今度は、トリミング加工が必要な別の写真を、未加工のまま保存してしまっていることを発見する。その写真を修整していると、上司から別のファイルがほしいと連絡が届く。昨日メールで指示されていたが、スレッドの中に埋もれてしまっていたのだ。私はあわててそのファイルを探す。勿論、こちらも渡す前に最終調整という名の手直しが必要だ。……という風に、私は目に付いたことを全部やり始めようとしてしまう。

けれど、上記のやり方ではかえって遠回りになることが多い。

落ち着きのない状態で、あらゆることに同時に手をつけているから、一つ一つのファイルが未完成のままになってしまうし、メールの確認忘れなども起きるのだろう。同僚や上司にファイルを渡すという、肝心の作業が遅れてしまうことも起こりうる。

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上記の例はやや誇張したが、私は仕事をしている時、本当によくこういう風に混乱した状態に陥る。やるべきことが多すぎてパンクしてしまうのだ。

その根本の原因を探ると、おそらく、目に付いたことすべてにその場で対処しようとするからだと思う。

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そうではなくて、「手をつけない勇気」を持つことも時に必要なのではないか、と思う。

修正箇所が目に入っても、走り出す前に一旦こらえて、とりあえず目の前にある「ファイルを渡してほしい」というボールを投げ返すことに集中する勇気。

完璧な状態にすることは大事だが、すべてに対してそれをしていたら、時間が無くなってしまう。同僚が確認のためにほしがっているファイルなら、必ずしも上司相手のように整えておく必要はない。
修正箇所がどうしても気になる時は、一言添えれば良いのだ。

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私のような人間にとって、「目に付いたのに、気にしない」というのはとても苦しいことだ。

腹の底から湧き上がるような、この本能的な衝動に逆らうことは、容易ではない。



けれど、時間の使い方が上手くなりたいのであれば、この訓練は必要なことだと思う。


私は今年、仕事をもっと早く終わらせて、マンガやそのほかの自分のやりたいことをする時間を確保したいと思っている。

だから、もうちょっとだけ衝動と戦ってみたいと思う。


時人

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