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聡子が田邊教授を立ち直らせた『らんまん』 第99話

朝ドラ「らんまん」 20週 キレンゲショウマ 8月17日 第99話

第99話もいい回でした。今回は主に田邊教授 (要潤さん)とその妻・聡子 (中田青渚さん)のお二人が印象的で、また田邊教授にとっては転機ともいえる回だったと思います。

田邊教授の元に突如、女学校廃止の知らせが届き、状況は一変。田邊は後ろ盾を失い、学長や大学の評議員などすべての役職を辞任。
失意の田邊教授は自宅で煽るように酒を飲み、聡子に声を荒げてきつくあたるも、聡子は懸命に田邊を励まします。

「このようなお姿、森 (森有礼)さまがご覧になればどうおっしゃるか・・・」
「最初に植物学を始められたのは旦那様です」
「旦那様は、鹿鳴館、西洋音楽、ローマ字のことも、いろんな発展にご尽力されました」
「それがやりたかったことですか。 今やっとやりたいことだけを、学問のことだけをやれるようになったではないですか」
と、一言一句はっきりとは覚えていませんが、このような言葉をかけていました。

田邊の功績を称え背中を押す聡子に、以前のような内気で臆病な、か弱い女性の面影は薄れていました。健気に愛する夫を支える内助の功の姿勢は変わらず、だからこそ、夫を支えようという意志の強さを垣間見ることができました。

聡子の言葉を受けて、田邊教授はようやく肩の荷を下ろすことに。
聡子もそうだったように、そのときの田邊の表情も、これまでの険しさとは一転して、つきものが落ちたような穏やかな顔つきになり、見ていた私も安堵。⋯ホッ。

聡子は何か自信のようなものがついたのでしょう。たくましくなりました。これも万太郎の妻・寿恵子(浜辺美波さん)の影響が大きかったのかなと。

寿恵子は相手が偉い人だろうが、毅然とした態度で自分の意見を言ってきましたから。

心機一転、本業の植物学にも生き生きと取り組み始めた田邊教授。四国にあった新種らしき植物を見つけますが、同時期に万太郎も同じ植物を入手し⋯。

田邊教授と万太郎(神木隆之介さん)、今後の展開が楽しみです。

今日のシーンもそれぞれの場面で素敵な音楽でした。

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