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食欲の秋だからグルメ系ドラマが面白い

食欲の秋。
料理は得意と言えるほどではないし、時には面倒くさいと思うことも多いけど、適当な材料を使って美味しいものを作って食べるのは好きです。
もちろん豪華な料理や手の込んだ料理は作れないので、手軽に作れるもの、安い材料でできるものが主です。

今までは「和食か洋食か中華」と3種類のカテゴリしか概念がなかったのですが、最近は調味料も豊富で簡単に手に入るということもあって、タイ料理などのエスニック料理や、イタリア料理、メキシカン料理など、意外と作れそうだなと思ったものにチャレンジしたりしています。

その国でよく使われるスパイス、調味料、オイル、ソースなどを使って、それっぽい料理を試しに作って食べたりするとまた世界が広がるというか。食文化の違いを実感するというか。そういうところが面白い。

お酒もその国の料理に合うようなお酒(日本酒、ワイン、焼酎、ビール)を選んで飲むとなお美味しかったりして、新たな発見。満足度が上がります♪

そういうわけで、グルメ番組などもよく見ますが、ドラマも例にもれずグルメ系&飯テロ系ドラマは好きです。
全て見ているわけではないけど、今季の秋ドラマも楽しく見ています。

『きのう何食べた? season2 』テレビ東京
前シーズンから大好きで見ていたドラマ (コミックも好き) 。
season2ではケンジ(内野聖陽さん)の髪型が変わり、シロさん(西島秀俊さん)が通っていたスーパーも変わり、新しいシーズン感がほどよく出ていますね(劇場版のラストの方でケンジ は今の髪型に変わりました)。

オープニングソング・映像は変わりましたが。 劇中のホンワカした音楽は前作と変わらずで、変わった部分と変わらない部分のさじ加減が良いです。

ドラマ中のほのぼのとした人間関係をあらわす会話シーンも好きですが、料理のシーンも好き。いかにもすぐ手に入るような材料や調味料を使って簡単に 作るので自分でも試したくなります。
いいにおいが漂ってきそうな、お鍋で煮る音や、フライパンで炒める音も効果的。

本ドラマと「大奥 season2」の2作品の原作者であるよしながふみさん、どちらも今季ドラマ&続編ということで、好評価の理由には原作のテーマの目の付けどころの良さと、ドラマの質が良かったということがあるのではないでしょうか。

本作はジェンダー云々より「大切な人と美味しいものを食べて過ごす、ささやかな幸福」に重きをおいているので、食事を通して本当に多幸感を味わえるドラマかなと思います。

第4話でケンジの美容室の若手スタイリスト・田渕くん (坂東龍汰さん)が作っていたカルボナーラ、すごくおいしそうでした!
当たり前ですが、役者さんたちは皆さん立派な方ばかりなので演技も自然、会話も自然すぎて、料理同様「うまい」としかいいようがありません(笑)。

『あたりのキッチン!』フジテレビ (東海テレビ)
「コミュニケーション能力はゼロ・・・でも食材から調味料の配合までぴったり的中できる!絶対味覚を持つ大学生・辺 (あたり) 清美の成長物語」という、これもまた食を通して少しずつ人間関係や心が広がっていく、優しくほのぼのとしたドラマ。

主なキャストは、女子大学生の辺清美(桜田ひよりさん)、清美がバイトをしている定食屋「阿吽」 の大将・中江善次郎(渡部篤郎さん) 、その一人息子の中江清正(窪塚愛流さん)。
主演の桜田ひよりさんは、可愛い子役から始まって、徐々に女子高生役などに変化していき、その成長ぶりを感じていましたが、今ではれっきとした主演を張れる演技派の俳優さんになり。感慨深い・・・。

本ドラマの主人公はコミュ障でおどおどした役どころなので、相手と目を合わせずどこを見ていいかわからない感じで小声で喋る口調や、挙動不審な行動がとても上手。
毎回登場する料理とともに主人公のあたりさんが成長していく姿が楽しみです。
肉汁あふれる「メンチカツ」も作ってみたくなりました。

『フェルマーの料理』 TBS
同じ料理ものではあるものの、先の2作品と違って、プロの料理人が「料理」で高みを目指していくとい うこともあり、キレがよく勢いのある印象。 劇中の音楽も、臨場感がありテンポがいいです。

『らんまん』で竹雄を演じていた志尊淳さん (朝倉海役)は今回 金髪姿でオーナーシェフということでまた違った一面が見られて楽しい。
北田岳役の高橋文哉さんもどちらかというと可愛いビジュアルですが、結構負けん気の強い役も難なくこなし、すごいなと。

連続ドラマをそれこそ期をまたいで連続で出ている俳優さんたちが多いですが、小芝風花さんも、前回の『転職の魔王様』のような、師匠に叱られるトホホな役とは違って、今回はクールな先輩シェフ役。 最初は小芝風花さんと気づかないくらい別人を演じていたので、彼女はまだまだ役の幅が広がっていきそう。

  ◇    ◇

料理系ドラマの良いところは「満足感」と「幸福感」。食べることは生きる源でもありますが、小さくても幸せを感じることができたり、元気になったりすることのできる大事な要素。
なかには食べることが好きじゃない人、執着しない人もいて当然ですが。 このテーマをうまくドラマに落とし込んで表現できたら、見ている方も幸福度が増すと思います。
ただ、テーマ的に華やかさやダイナミック感に弱いせいか深夜帯の枠に多いですね。

グルメ系ドラマはまぁこんな感じとして、それ以外で新たに面白いと思ったドラマは『セクシー田中さん』と『コタツがない家』。
秋ドラマは面白いものはより面白く、そうでないものはそれなりに・・・という感じでしょうかね。

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