「おじいちゃん」を元気にするには”往年の名選手”が鍵!
向こう30年〜40年の間、「おじいちゃん」が元気になる方法がわかりました。
明確にわかりました。
おじいちゃんって、今の日本では結構損な役回りになっていて、
なかなかかわいそうな感じになっています。
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「おじいちゃん」の定義ってなんでしょうね?
調べてみたんですが、
・父or母の父
だそうです。
”そらそうやろ!w”
もっと広義の”おじいちゃん”だと、多分「年齢」で分けられるのではないかと思います。
60歳以上?
70歳以上?
80歳以上?
90歳以上?
ここで注目したいデータがあります。
平成29年5月に経済産業省次官・若手プロジェクトから発表された「不安な個人、立ちすくむ国家」の中で示されているデータです。
男性に限って見てみると、平均健康寿命が72歳(厚労省より)となっています。
ここで注目したいのが、男性と女性の身体機能における老化の辿り方にあります。
まず、女性は60歳〜65歳を境に、緩やかに身体機能が衰えてくるようになります。年齢とともに介護状態となっていく人が増えていくと想像してもらえればいいかと思います。
一方で、男性の場合、65歳前後〜にかけて一定数がガクッと介護状態になります。そして80代後半〜90代でさらにガクッとまた一定数が介護状態になります。
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おじいちゃんの老化・要介護化
年齢とともにだんだんと要介護率が高まっていくのは、若い僕たちでもなんとなく理解できます。
しかし、おじいちゃんの特殊な老化・要介護化は一旦の疑問を持たざるを得ません。
なぜ、おじいちゃんの老化は不規則に進むのでしょう。
それは、日本という国における「男性の生き方」を紐解いてみるとよくわかります。
比較のため、まず女性の生き方について考えてみましょう。
これまでの日本では、多くの女性が「家庭に入る」「家を守る」存在とされ、多くの女性が戦後しばらく経っても専業主婦という形がマジョリティを占めていました。
厚生労働省の平成30年「厚生労働白書」等によると、専業主婦の世帯は、1980年頃は約65%であり、1995年頃を境に割合が反転しています。
つまり、
1995年に「結婚している女性の半分以上が社会に出ている」という状況です。
逆に言えば、1995年当時35歳の女性は、約半数が専業主婦だった(かもしれない)ということです。
年齢別で多少の変化はあると思いますが、1980年代前半に専業主婦の割合がピークだったこと、当時の平均初婚年齢が、25歳前後(厚労省データより)だったことを踏まえると、1995年当時35歳女性がちょうど専業主婦と非専業主婦の割合が半分ずつだったと仮定しても大きく外れてはいないでしょう。
なぜ、ここまで「専業主婦」にこだわって考えてみたのかというと、これまでの女性の平均寿命・健康寿命に関して、「所属するコミュニティ」の存在が大きく関わっていると感じたからです。
よく言われる、定年退職してやることがなくなる男性、に対して、女性は、自治会や子供関連のコミュニティなど、結婚してからの数十年間で様々なコミュニティを行き来してきました。
しかし、男性は約40年もの間「会社に骨を埋め」家庭や地域の活動にはあまり関わりを持たず、”家内の代わりに”を枕詞に使って、妻の地域活動に参加する、といった生き方が大半を占めていました。
健康寿命の増長に不可欠と言われる「コミュニティ」との関わりについて、これまでの男性と女性では、全く違う歩み方をしてきてしまったのです。
それが境になっているのが、前段に述べた、1995年当時35歳。
つまり、2019年現在61歳の夫婦なのです。
団塊の世代(昭和22年〜24年生まれ)による人口増大・社会構造の変化が落ち着きを見せていた世代、ちょうど団塊の世代の10歳下です。
このころの世代までは、女性の多くはコミュニティ活動をメインに、「健康寿命増長」の予行演習を始めていたのです。
それに対して男性は、会社のみに人生を捧げ、「リタイヤ後の要介護化」の準備を進めてしまっていたのです。
おじいちゃんは社会から弾かれている・・・
高齢者の行く場所と言えば、介護施設・デイサービス、体操教室、スポーツジム、カルチャー教室。
しかし、その多くはほとんどが女性利用者で賑わっています。
例えばデイサービスだと、「8割が女性」というのが業界の常識にもなっています。
そう、会社に人生を捧げてきたおじいちゃんは、コミュニティへの入り方がわからなくなっているのです。
プライドもあり、人間関係の作り方もビジネスライクになりがち。
自分の意見を言えば、「老害」と言われ(高齢者のメディアを通した発言において”老害”と言われるもののほとんどが”おじいちゃん”によるものです。)、
働き方改革というテイのいい言葉によって、なんだかこれまでの自分の会社員生活(残業・休日出勤当たり前、根性と飲み会で数字を取る、上司からの罵声、部下へ罵声は挨拶がわり、給与明細の額面が増えることこそが正義。)が否定されている気分になります。
どこへ行っても居場所がありません。
一方、長年連れ添った妻は、地域や社会の中で居場所を作り、専業主婦生活で培った、料理・家事洗濯・子育て・介護・コミュニティ活動の経験を生かして、新しいことに挑戦している。地域の人から信頼されている、頼られている。
自分は・・・・
これまで何をやってたんだ・・・
そんな気持ちになってきます。
おじいちゃんが好きなもの
そんなおじいちゃんが好きなものと言えば・・・
「巨人・大鵬・卵焼き」
相撲はモンゴル人力士全盛の時代で、この世代には少々縁遠いものになりつつあり、少食になり卵焼きを食べることもなくなった。
つまり、「巨人」、そう「野球」なのです!!!
野球こそ、正義!!!
・・・ちょっと落ち着きます。
今、野球をテレビで観ることはありますか?
2010年代を境に、地上波での放送がなくなりました。
プロ野球の視聴率が20パーセントを超えたのは、2004年の巨人戦を境になくなりました。
仕事から帰り、ビールを飲みながら野球を観る。
これこそ、昭和のお父さんの象徴です。
ヒントは「OB選手」
でも、今や野球がテレビでは観れません。
この間、あるイベントに参加してきました。
知り合いの方にチケットを譲ってもらい、妻と参加してきました。
そこには、なかなか見られない光景がありました。
・元プロの選手
ではなく、
・美味しそうな料理
ではなく、
おじいちゃんがいっぱい!!!!
でした。
こんな感じのおじいちゃんだらけでした!(イメージ)
そう、皆さん、スーツで、かっこよく、そして全員笑顔でした。
好きな選手との交流、親しい友人と共通の会話で、立食にも関わらず、皆さん楽しそうでした。
昔話にも花が咲き、交流を楽しんでいらっしゃいました。
そして、このイベントでの思い出や、サイン色紙を肴に、数ヶ月の間、余韻を楽しむのです。
何かと除け者にされがちな「おじいちゃん」。
でも、おじいちゃんにはおじいちゃんにしか出来ない楽しい人生も、もっとあるのかもしれません。
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<終わり>
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