林道コラム2~楽しみ方と注意~
みなさんこんにちは。 林務担当です。
コラム1では、林道は基本的に林業活動のための道だとご紹介しましたね。
でも、それだけじゃないんです。
林道は一般の方が山を楽しむ場面でも活躍します。
今回は林道の楽しみ方と林道を通行するときの注意についてご紹介します。
1.林道の楽しみ方
林道の楽しみ方の例としては、森林浴とか巨樹巡りなどの散策や、野鳥、花や小動物の観察などがあります。
おうちが近ければ、ちょっとした散歩に良いですね。
周りを見ながら林道を歩いていると、樹にカタツムリがいたり、綺麗な花が咲いていたりするのを見つけられます。
この花は御蔵島の「ジンジャーリリー」です。
花が白いのもあるみたいですが、これはオレンジと黄色のタイプです。
華やかで綺麗ですね。
仕事中、林道を車で通っていると、頻繁に野鳥に出会います。
下の写真は、樹の枝に留まっていた「シチトウメジロ」です。
特に、三宅島は「バードアイランド」と呼ばれるほどの野鳥の宝庫ですから、国の天然記念物であるアカコッコやカラスバト、イイジマムシクイなど貴重な野鳥も見ることができますよ。
「日本一のさえずり小径」と言われる大路池辺りは、野鳥目当てのお客さんにとって絶好の観察スポットです。
御蔵島はイルカやツゲの木が有名ですが、巨樹でも有名な島です。
この巨樹も御蔵島にある「南郷の大ジイ」です。
大きなスダジイ(シイの木)です。迫力ありますね。
林道を通っていけば、このように歴史を感じる巨樹にも巡り合えます!
(南郷へのアクセスは都道ですが……島だとそういうこともあります…。)
休憩がてら車を駐めて、良い景色を見て自然を感じるのも素敵です。
写真は三宅島の坪田地区にある大路池展望台です。
御蔵島も見えます。
もちろん、その名の通り大路池も見えます。
雄山環状線沿いにあり、車を駐められるスペース(待避所)もあります。
ベンチがあるので休憩には良いですよ。
ただ、トイレはないです。
この展望台のように待避所があれば良いですが、
近くに待避所がない所で車から降りる場合は、できるだけ林道の脇に寄せて通行のジャマにならないように駐車するしかないです。
なるべく見通しが良い直線の所でお願いしますね。
カーブの所は大変危険です。
2.林道通行時の注意点
楽しみもある林道ですが、通る時には注意が必要です。
国道とか都道とは勝手が違います。
三宅島と御蔵島の林道は、通行止めになっていない限り、一般の方も車で通れます。(林道によっては一般の方の車両通行を禁止している場合もありますのでご注意を。)
林道は基本的に路面状況の悪い場合が多いです。
三宅島と御蔵島の林道は、殆どがアスファルトかコンクリート路面の林道で整っていますが、これは東京都では珍しいです。
内地の林道は、大体が土か砂利の路面だったかと思います。
しかも道幅が狭くて見通しの悪いカーブが多く、
スピードを出していると危険です。
東京都の林道は、林道規定に基づき、設計速度は20km/hとなっています。
花は綺麗ですけど、ガクアジサイのせいで全然前が見えないですね。
適宜草刈りを行っていますが、中々対応しきれません。
また、林道にもガードレールがあるのを見かけるかと思います。
ただ、東京都の林道で設置しているガードレールは、
これより先はガケですよ~注意してね、という程度のものです。
スピードを出してぶつかった場合に耐えられるかは保証してません。
おどすわけではないですが、下手をするとガードレール諸共崖に落ちます。
怖いですよね。
私は怖いです。
林道を通行する際は上の注意点を理解したうえで、
マナーを守って時速20km/h以下で走行してくださいね。
以上、林道の楽しみ方と通行の注意のお話でした。
最後までお付き合いありがとうございます。
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