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【連載】三宅島産レモンを使ってみようシリーズ 第2回「友達でいたいあの人へ贈る 三宅島産レモンを使ったレモンティークッキーの作り方」

※本投稿はシリーズものとなっております。詳しくは第0回をご覧ください。

 バレンタインデー、皆さまは誰かからの想いを受け取りましたか?
 筆者は、なんと推しの先輩からキャンディーをいただくことができました。キャンディーを贈る意味、ご存知ないのだろうと分かりながらも、正直、凄く嬉しかったです。
 ことバレンタインデー・ホワイトデーでは、贈られたお菓子の意味を深読みしてしまう厄介な人間も沸きがちなので、皆さまが贈る側になる場合、ある程度お菓子の意味を調べてそれ相応の覚悟を持って贈ることをオススメします。
 
 ということで、今回は「友達でいたい」人に贈るのにぴったりな、レモンティークッキーの作り方を掲載します。友達以上の関係性になりたい人がいらっしゃる方はブラウザバックしてください。
 前回のウィークエンドシトロンと殆ど同じ材料・工程ですので、友達へのバラ撒き用のお菓子を作りたい方は、参考にしていただければ幸いです。


材料(天板1面/約25枚分)

 ※本記事の写真は天板4面/約100枚分で作成した際のものです。

三宅島産レモン「リスボン」…1/4個  ※レモンであれば何でも可
バター…60g  ※食塩不使用推奨
薄力粉…90g
グラニュー糖…50g  ※他の砂糖でも一応代用可
卵黄…1個
アーモンドパウダー…35g  ※無くても良いが、あったほうが風味は良くなる
紅茶葉の粉末…4g

作り方(所要時間約2時間)

① バターと卵を室温に戻す
 
② レモンを皮ごとよく洗い、水気を拭いて皮の黄色い部分を削り、果汁は絞る
 天板1面分のクッキーに使用するのは、レモン果汁10gと、レモンの皮1/4個分なので、余ったレモンはラップに包んで冷蔵庫で保管しておきましょう。レモンの皮は、好みによって多少多めに入れても問題ありません。
 
③ ボウルにバターを入れて、よく練る
 
④ ③のバターにグラニュー糖を加え、さらによく練る

 ここまでの工程は、第1回記事「ウィークエンドシトロン」と全く同じです。コツ等は第1回でご説明しておりますので、ご覧ください。
 
⑤ ④に卵黄を少しずつ加え、その都度よく混ぜる

 ウィークエンドシトロンと異なり、入れるのは必ず【卵黄】のみです。今回は型抜きクッキーなので、卵白も含めた全卵を入れてしまうと、水分量が多すぎて型抜きができないやわやわの生地になってしまいます。
 余った卵白は汁物に入れる他、お菓子作りが好きな方であればフィナンシェやマカロン作り等にご活用ください。(そのうちレモンフィナンシェのレシピを掲載するかもしれません。)
 卵黄のみで水分量を抑える分、前回の生地で長々とご説明した、バターと卵の分離に怯える必要は軽減されます。ひと思いに混ぜてしまってください。
 
⑥ ⑤にアーモンドパウダーを加えてよく混ぜる

⑦ ⑥にレモン果汁10g、レモンの皮1/4個分、粉末の茶葉を加えてさらによく混ぜる

⑧ ⑦に薄力粉をふるい入れ、ヘラでさっくりと粉っぽさがなくなるまで混ぜる

(またしても見栄えが悪いですが)生地完成!

⑨ ⑧の生地をひとまとめにして、ラップに挟み、綿棒で5mmくらいの厚さに伸ばし、冷蔵庫で30分ほど休ませる

 クッキー生地を伸ばす際、両端に割り箸を置いてやると均一に伸びるそうです。(筆者は面倒なのでやっていません。)
 生地を冷蔵庫で休ませることで、だれることなく型抜きがやりやすいだけでなく、食感も良くなります。今回は30分しか休ませていませんが、小麦粉のグルテンを落ち着かせ、サクサク食感のクッキーにするには、2時間以上休ませたうえで型を抜き、再度1時間程度冷蔵庫で冷やすのがベストのようです。
 
⑩ ⑨の生地を型で抜き、シートを敷いた天板に並べ、170℃に予熱したオーブンで20分ほど焼く

ちょっと焦げましたが、完成!

 こんがり焼けたらオーブンから取り出し、網の上で冷まします。第1回の記事で作り方をご紹介したレモンアイシング等を、お好みで上からかけても良いでしょう。

終わりに

 今回も長い記事をお読みいただき、ありがとうございました。
 前回の記事と殆ど同じ材料で、クッキーもできることがお分かりいただけたかと思います。
 レモンのことを、「レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたような単純な色」だから好きという人もいますが、単純な見た目に反して、レモンは様々な料理に姿を変えることができる複雑で繊細な食材だと筆者は思っています。人の心と同じですね。自分にとっては「友達でいたい」という気持ちも、相手の中では異なる様相を呈しているかもしれないし、その逆も然り。
 人間だって、目が二つ・鼻が一つ・口が一つの単純な造形に個体差はないはずなのに、“その人じゃないと駄目”な誰かに出会ってしまう時、「えたいの知れない不吉な塊」に心を圧えつけられることもあるでしょう。それでも、そんな特別な誰かと一緒にいられるのは、辛いことばかりじゃなくて、傍にいてくれることへの感謝を、手作りお菓子で伝えたくなったりして。
 そんな時、本記事が皆さまのお力にならんことを、祈っております。


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