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幸せな瞬間を残したい

写真を撮られるのは苦手です。
今まで、「写真撮るよ~。」と言うときは、さり気なく逃げていました。

ところが、
生前整理を学び、「写真の価値」を考えるようになりました。

スマホで簡単にいつでもどこでも写真が撮れるようになったので、
SNSなどを通じて、
多くの方が写真を楽しんでおられますよね。

生前整理アドバイザー向けの勉強会で、
「写真とは」と意見を出し合う場面がありました。

私は、なんと答えたのでしょう。
まさかの、
「幸せな瞬間を永遠に残すもの」
です。
自分は、撮られるのがイヤなくせに…。

別々に暮らしている家族が集まったとき
友達と久々に会ったとき
旅行したとき
美味しい食事を目の前にしたとき…など、
これは自分にとって特別な瞬間。

大切な瞬間、幸せな瞬間はすぐに消えてしまいますが、
その時の画像は、後々まで残すことができるのです。

そして、後日、
その写真を見返すと、その時の楽しかった気持ちがよみがえってきます。
あの時は、こんなことあったなあ。
あんなこと、言ったなあ。
あのお料理、美味しかったなあ。

もちろん、楽しいことばかりではないこともあるかと思います。
写真を見てしまったがゆえに、
逆につらい気持ちになることもあるかもしれません。
でも、すべては私たちにとっては、大切な時間、経験なのではないかと。

と、思うと、
写真から逃げてばかりも、よくないのかも…と思うようになりました。

ちなみに、自分が写真に写るのが嫌なだけで、
写真を撮ることは好きなので、風景写真や食べ物など、
人が写っていない写真はたくさん撮っています。

なぜ、自分が写真に写るのが嫌なのかといえば、
後から自分の姿を見るのが嫌なのです。
ありのままの現実を直視するのが嫌というか…(汗)
現実だから仕方ないのですが。

そこで、考えました。
思い出を残すけれど、自分の現実を直視せずに済む方法。

自分を小さく撮ればいいのです。
例えば、撮りたい風景をメインに、自分は隅っこに小さく…みたいな。(笑)

先日、大阪の堺市にある世界遺産の「仁徳天皇陵古墳(大山古墳)」に行く機会がありました。
皆さん、教科書で一度はご覧になったことがあると思います。
前方後円墳のあの大きな古墳です。

以前から興味があったのですが、なかなか行けず。
今回縁あって、ようやく行くことができました。

仁徳天皇陵古墳(大山古墳)は、世界三大墳墓の一つ。
(他の二つは、エジプトのクフ王のピラミッドと中国の秦の始皇帝陵だそうです。)
全長約486メートル、周囲2.85キロメートルのとても大きい古墳です。
その地域にある他の古墳とともに、
「百舌鳥・古市古墳群」として、2019年に世界遺産に登録されました。

ただ、大きすぎて、外からは森のようにしか見えません。
拝所がありますので、ここで写真をとりたいなあと思いました。
(この投稿の見出し画像が「拝所」の写真です。)

ここで、いよいよ「自分を小さく撮る」の実践です。
自分が行きたかった場所にいたという事実は残りますし、
素晴らしい風景をメインに撮れますし、
自分の姿は小さい。

幸い、この日は込み合っていなかったので、
運よくすてきな思い出写真を撮ることができました。

ただ、この方法、
「誰かに撮影をお願いしないといけない」という欠点があります。
そして、「私は小さくていいから(小さい方がいいから?)、風景をメインに撮ってね。」と説明しなくてはなりません。

また、込み合っているところではなかなか難しいでしょう。
あまり人がいない場所であれば、
セルフタイマーでがんばってみてもいいのですが、
自撮りは絶対に無理です。

とまあ、いろいろと試行錯誤しながらではありますが、
これからは、積極的に
自分にとっての楽しい瞬間、幸せな瞬間を残していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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