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日経新聞 『三共機械工業、汚れに強いコンベヤー バイオマス向け メンテナンスの頻度少なく』

少し古いものになりますが、三共機械工業のことが日経新聞に取り上げられました。

バイオマス事業分野を経営の新たな柱に育てることに注力しており、バイオマス発電所向けのベルトコンベヤーを開発・製造しています。

バイオマス発電所では食品廃棄物などを原料として利用しているため、水分が多分に含まれます。

そのため、三共機械工業(高松市)は、食品廃棄物などを原料とするバイオマス発電所向けのベルトコンベヤーを開発した。

液体が染み込みにくいゴム製のコンベヤーを使い、水分を多く含む原料の移動に最適化。
コンベヤーに付着する汚れを自動的に取り除く機能を付け、メンテナンスの頻度を減らした。

主力の水処理場向け設備は民間委託が進んだことで競争が激しくなっていることから、需要拡大が見込まれるバイオマス事業分野を経営の新たな柱に育てる。


三共機械工業の工場(香川県三木町)

三共機械工業は香川県三木町や高松市に工場を持ち、自治体の水処理場やゴミ焼却施設にコンベヤーや浄水装置などの機械を納品している。

2020年6月期の売上高は約10億円で、水処理場向けが5割、焼却施設向けが3割を占める。

三共機械工業のことを簡単に紹介すると、香川県の高松市と三木町の二ヶ所に工場を持ち、公共設備である水処理場や焼却施設の設備を製造、納品し、その後のメンテナンスも請け負っています。

現在の売上高は約11億円で、水処理場向けが5割ほど、焼却施設向けが3割程度を占めています。

現在、バイオマス発電所向けの売上高は全体の1割にとどまるが、三宅務社長は「今後の需要が見込める」として事業を拡大させる。

これまでもバイオマス発電所に納品実績があるが、原料が木材やタイヤなどの汚れづらく運びやすいものに限っていた。

新たに開発したコンベヤーは「重耐油性」と呼ばれ、油などがついても膨張しづらく、高い強度を保持する。

水分を多量に含む食品廃棄物や草木を原料とする発電所にも対応できるようになり、オリックスグループが埼玉県寄居町で計画するバイオマス発電所に21年1月に納品する予定だ。

水分を多く含む原料をコンベヤーで運ぶと、一定量が付着し続け、劣化したり、メンテナンスの頻度が上がったりすることが課題だった。三共機械工業はブラシなどを使い、原料をコンベヤーに残りづらくする工夫を加えた。

プラスチック材料のポリプロピレンをブラシ状に加工して、そのブラシをコンベヤーの裏側に設置、コンベヤーとは逆回転させながら接触させることで原料をそぎ落とすようにした。

さらに水を拭きかけることで残った原料を浮かせ、耐久性を高めたプラスチックをコンベヤーに触れる位置に設置して、ほぼすべての原料を削り落とせるようにした。

メンテナンスの頻度も減らす効果を見込む。

従来はコンベヤーから周囲に落ちた原料を取り除くため、ほぼ毎日スコップでかき出す作業が必要だった。

今回開発したコンベヤーは、原料を残さず粉砕機に運べるため、メンテナンスを週1回程度に減らすことができるという。

21年6月期の売上高は1割増の11億円、バイオマス事業の比率は2割に高まると見込む。三宅社長は「10年後に売上高を20億円に引き上げ、3割をバイオマス事業にしたい」と話している。

当時掲載されたメディア一覧 ↓↓↓

三共機械工業、汚れに強いコンベヤー バイオマス向けメンテナンスの頻度少なく|2020年8月26日|日本経済新聞電子版

汚れに強いコンベヤー、三共機械工業、バイオマス発電向け、メンテ頻度少なく。|2020年8月27日|日本経済新聞 地方経済面

三共機械、汚れに強いコンベヤー、バイオマス向け、メンテ頻度少なく。|2020年9月4日|日経産業新聞

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