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評価尺度で行動が変わる

人は目にする数字で行動が変わります
組織の風土や文化の進化のために「何をKPIとするか」はとても重要です。

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おはようございます☀️
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私の趣味の一つは自転車に乗ること。
ハンドルについたメーターには数字が出てきます。
スピードはもちろん、走行距離、平均時速、消費カロリー、走行時間など。
見る数字・重視する数字が変わると自分の行動も変わります

平均スピード重視の日、少しでも速度を上げようと、がんばってペダルの回転数を上げる自分がいます。最後の上り坂でペースダウンしないよう、力をふり絞ります。
ところが、速度ではなく走行距離に目が向く日は違います。いつもは56kmのところ、今日は60㎞走るために少し遠回りしよう。スピードは二の次です。

モノづくりの現場も「人」が関わっています。
組織が評価して目にする数字、KPIが変わると、行動の中身が変わります

私が最初に海外駐在したフィリピン。設立されて間もない拠点の為、会社の生産を伸ばすことが最重要ミッション。確かに生産は伸びていましたが、その一方で品質軽視の傾向が強く出ていました。従業員の目線は、
  「とにかく今日の出来高が大事」
  「あとは検査で選別してくれ」
はっきり言って、品質はボロボロでダブル検査が横行、時にはトリプル検査も。それでも不良が見つかる。そんな工場だったのです。
当然のことながら、クレームが出ます。赴任後まもない私の仕事は顧客に謝りに行くこと。対策を立てて説明して了解を得る。ところが、次の週にはまたクレームが出る。謝りに行って、了承してもらっても、再びクレーム。4週間連続でタイの顧客に飛んでクレーム処理、なんてこともありました。

ここでの苦い経験から、
  「生産量は口にせず、品質のことを話題にする」
  「品質指標を最重点として工場全員に示すこと」
KPIの第一を品質に変え、工場に呼びかけました。

これを愚直に続けたことで、品質重視の文化に変化。フィリピン経営品質賞を受賞し(おかげでマラカニアン宮殿に入れました)、QCサークルの発表会では金賞受賞の常連と言われるまでに進化しました。
品質信頼性の高い製品を納入できる風土ができたことで、結果として、生産量も伸びたのです。

  「目の前の数字、評価される数字は何か

これが伝わることで、人の行動は変わります。

  「今、私たちが重視する数字は何だろう
一度落ち着いて、評価尺度をしっかりと考えてみませんか?
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胸をひらいて、笑顔でいい1日を😄

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。




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