そんなに、ビビらんでも、お父さん。
我が家の、主人は、子供達を、潮干狩りに良く連れってくれました。
まだ、子供達が小さかった頃です。
前日から、主人も子供達も、楽しみ。
しかし、当日、あいにくの、小雨模様。
上の子が、あまり身体丈夫では無い。
風邪でも、引いたらと、潮干狩りじゃ無く、水族館にでもしたら?と、
しかし、
主人、いやあこう言う日が良いんだと、言う。
ただ、混むのが、嫌なんでしょう?
仕方ないなあと、支度。
子供連れは、何かと、荷物が多い。
弁当に、着替えに、タオルと、母は、大変。
まあ、
そうこう、して、潮干狩り場に着く。
入場料も払い、車を中に入れる。
途中、何か所か、駐車場があったが、何が気にいらんのか、
主人は、奥へ、奥へ。
そこらへんで、良いんじゃ無いのの、私の声など無視。
一番奥から、一つ手前の、駐車場へ止めた。
まあ、何処でも、良いけどね。
問題は、潮干狩りだから。
さあ、着いた!
直ぐに、長靴に変え、バケツ持っていざやいかん!
4人で、砂かきかき、潮干狩り。案の定。
上の子、お母さん、おしっこ、と言う。
良く見ると、もうお知り濡れてる。
あれ、あれ、じゃあと、主人に車のキー借り、
息子を、トイレへ。
用事済ませたら、車に戻り、ズボン掃き直す。
寒いね~と、言いながら。
さあ、いざや出発と、思ったその時です。
どこからか、いい匂い。
良く見ると、私達の止めた駐車場の、隣にテントが、
そこから、いい匂い。
寒いし、私、財布持って、そのテントに、
すいません、おいくらですか?と、
すると、そこに居た、おじさんらしい人。
いや、いや、お金はいらんよ。
どうぞ、どうぞ、と言う。
私は、何の疑いもせず、それも、そうだよね。
入場の時、お金払ったし、結構な値段だったし、
これも、ここの、サービスなんだろうと、思う。
それじゃあ、一杯頂けますか?と
子供と、二人で頂いた。
それは、もう、寒さも手伝ってか、美味しかった。
そこへ、奥さん、お酒も、どうぞと、言う。
私は、お酒飲めないので、いや、お酒は結構ですと、
すると、ぼく、もう一杯どうだいと、
すると、日頃、食の細い子供だが、お代わりと言う。
やっぱり、外で食べるのは、さぞ美味しかったのか、お代わりをした。
ああ、美味しかった。
ご馳走様でした。と言い、その場を出た。
すると、駐車場出た所で、主人。
お前たち、何処行っとたんやと、聞く。
ああ、お父さん、あそこでね、味噌汁出してたよ。
お父さんも、食べて来たら、
美味しかったよ ただだったし、と、私。
すると、主人の顔が見る見るうちに、青ざめた。
お前、もしかして、食ったんか~。
私、うん、食べたよ。
どうかした?
すると、主人。
馬鹿かー!
お前には、あれ見えんのかあー!
と指さす。
私、何怒ってるんだろうと、
主人の、指さす方を見る。
すると、そこには、沢山の、観光バスが、ずらり。
運転席の、フロントガラスの上には、
○○株式会社御一行様
一番、二番、三番・・・・何十台と奇麗に整列。
あ れ っ も し か し て 💦
主人、馬鹿野郎!と、雄たけび!
車に、乗れ!と、叫ぶ。
私達は、言われた様に、車に乗る。
そこへ、主人の必死の、運転!
揺れる、揺れる。
下の子を抱っこしたが、揺れるし、
下の子供は、僕も食べたいよーと泣き叫ぶ。
隣では、上の子、よは、満足じゃあって、顔。
どこまで、逃げる気だろう?
止まる気は無い模様。
主人の必死な、運転で、せっかく作った、
お弁当も、飛ぶ、飛ぶ!
そこへ、水筒も、飛んで来る。
痛い!
思わず、お父さん、そんなに、ビビらんでも、
向こうも、気づいて無いし。
主人それ聞いて、
お前は、馬鹿かー!
と、また、怒鳴る!
私、ハイハイと、黙る。
結局、高いお金払ったのに、幾分も
掘らずに、外へ、脱出。
海の見える、誰も居ない、空き地で
転がった、おにぎりを、食べる事になった。
こんなんだったら、始めから、水族館に行けば良かったのに、
と、言うと、又、怒鳴る。
まあ
何処まで、ちっちゃい男。笑。
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