約束
こんな眠れない夜は。
貴方を思い出す。
必ず、逢おうねって言ってくれたのに。
私は、貴方の言葉を信じて待っている。
もう、貴方は忘れたのかしら?
こんな眠れない夜は。
貴方の声を思い出す。
心配しなくていいよって、言ってくれたのに。
私の耳は、貴方の声を覚えている。
もう、貴方は来てくれないのかしら?
あれは、まだこの星に来る前の事。
確か、貴方と私は、神様の前にひざまづいて座っていた。
隣には、女神様も居たわ。
不思議な空間だった。
何も、怖く無い。苦しく無い。辛くも無い。
何とも不思議な、安らかで穏やかな所だった。
私は、ずーっとここに居たいって言ったのよ。
だけど、貴方はこの星に行きたいって言ったのよ。
神様は、尋ねたわ。
本当に、大丈夫か?と・・
でも、貴方は大丈夫ですと言ったわよね。
でも、私は、嫌だと言ったのに。
貴方は、大丈夫ですと言ったわ。
必ず、使命を全うしますからと言ったわよね。
女神様も、私達の事心配してくれたわよね。
本当に、大丈夫かしら?ってね。
貴方は、はい大丈夫ですって言ったのよね。
私は、あの時の事を今でも覚えているわ。
あの時の貴方は、自信に満ちた顔だった。
何で、あんなにこの星に行きたかったの?
辛い事ばかりなのに。
私は、貴方の決意が強かったから、半ばあきらめたの。
貴方の言う様にしたわ。
あれから、私は貴方に逢えるのを待っている。
だけど、
貴方は、現れない。
何時になったら、私の所に来てくれるの。
私は、毎日不安な毎日を送っている。
夜、寝ていても。
あの時の、貴方の事を思い出す。
神様の前で、約束したわよね。
どんな苦しい事があっても二人で乗り越えるって。
なのに、私は一人ぼっち。
何時になったら、迎えに来てくれるの。
私は、今日も眠れない夜を一人で過ごす。
貴方が、私を迎えに来てくれるの信じて。
今度逢えたら、貴方に美味しい物作ってあげたくて。
きっと、貴方は疲れてるだろう。
ゆっくり休んで貰える様に、
貴方の為にお掃除して待ってる。
きっと、私の事を探して来てくれるわよね。
だって、
あんなに約束したのんだもの。
今度こそ、逢えたら
約束通りに、二人で歩くの。
この地球の上を。
どんな事があっても、二人一緒に。
最後神様から、よしご苦労さんって言われるまで。
神様の所に帰ったら、何て言われるかしらね。
お前さん達遅かったねって、笑われるかしら?
私達は、何度も生まれ変わるのね。
何度も、何度も、
貴方はそうやって言ってたわね。
何度も、時間かかるけど、
成長する為には必要なんだと。
逃げちゃ行けないんだと。
何時も、口癖の様だった。
その為にこの星を選んだんだと。
私は、貴方に言われた様に、素直に待ってるわ。
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