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遠い記憶

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15歳で両親が離婚、父の酒乱とDV、母との確執、宮崎から名古屋へ 働きながら、短大へ、デザイナーも夢見たが断念、結婚して40年幸せを夢見て ここまできたが、現実は思う様に行かない…
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2021年3月の記事一覧

遠い記憶 十九話

私も、中学に上がった。 最初の、土曜日。 母には、給食が無いから、弁当がいると言ってあった…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶  十八話

その頃から、だった様に思う。 私の中に、もう一人の私が語り出す様になったのは。 何時まで…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶  十七話

私は、学校で一番好きだったのは、図画工作の時間だった。 絵を、描いたり、何か作るのは、本…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶  十六話

結局、入院は、夏休み後半になった。 母は、新聞配達がある為、一人だけの入院だった。 手術は…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶 十五話

私は、これと言って、母を困らせると言う事は無かったと思う。 欲しい物があっても、簡単に言…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶  十四話

あれは、夏の夜。 外は、花火の打ち上げられる音がする。 母が、今日は花火やね~と、 見に行っ…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶 十三話

何日ぐらい、いただろうか? 夜、布団に入って、暫くすると、 襖一枚隔てた、向こう側から、 何時まで、おっちゃろかね~と、叔母さんの声が、 それに、答える様に、そうだな~と、叔父さんの話し声。 私は、当たり前だよなぁと、思いながら、 両手で、耳を抑え、寝返りを打つ。 そして、小さなため息をつく。 次の朝、早く起き、外へ飛び出し、 新聞配達から、帰った母の腕を持ち、 お母さん、あんまり、おっちゃいかんごたっよ、と告げる。 母は、暫く私の目を見つめていたが、 何かを、察したの

遠い記憶 十二話

相変わらず、父の酒癖は、直る様子は無かった。 夜暴れるのは、益々酷くなる。 家の中で、包丁…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶 十一話

誰に、言われた訳じゃ無いが、 子供の私が見ても、母の様子が、兄と弟と私に、 対する、接し方…

宮島廣子
3年前
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遠い記憶 第十話

学校から、帰ると、誰に言われる事無く、 宿題を片付け、お宮の掃除に風呂焚き。 もう、そんな…

宮島廣子
3年前
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