肩関節屈曲と骨格の変化。可動域改善のためのアプローチ
肩関節の可動域は、次のような範囲と言われています。
屈曲可動域:約180°
伸展可動域:約50°
外転可動域:約180°
内転可動域:約0°(腕をまっすぐ下ろした状態が、最大内転の状態という解釈の場合)
内旋可動域:約80°
外旋可動域:約60°
こうした可動域をフルに発揮するには、肩関節「だけ」の動きだけでなく、「骨格」の連動も必要だと考えられています。今回は、肩関節屈曲の可動域をフルに発揮するために必要な、骨格の条件を解説していきます。
肩関節屈曲で骨格に起こる変化
肩関節屈曲時の骨格の変化ですが、初期・中期・後期で大きく異なります。
肩関節屈曲初期
肩関節屈曲初期(約45°)の場合、主に骨格には次のような変化が起こっていると言われています
骨盤の後傾
脊柱の後弯
肩甲骨の外転(肩甲上腕関節の内旋でも可)
脊柱の後弯や骨盤の後傾など、肩の動作に連動して身体のコアとも呼べる部分も、変化していることが分かりますね。あくまで肩関節屈曲初期という、比較的小さな動作ではあるので、目に見えた姿勢の変化などは感じられないかもしれません。
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