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小さな神たちの祭り~ペペロンチーノ

あの日から10年。
思い出しては蓋をして、こみ上げる感情を押し殺した。

私は内陸に住んでいて、被災者にはならなかった。
それでも、あの地震は大きなトラウマとなり、旅行でいったことのある女川や南三陸にはまだ行けていない。
あの日々を思い出したくないし、多くの人の話を読んだり聞いたりするにも、私はまだ自分の心の余裕がなかった。

そんな中、唯一見ることができたのが、
【小さな神たちの祭り】
http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/60thdrama2019/index.html


地元のTBC局が作ったドラマらしい。
推しの千葉雄大さんが主演されていたから、そして千葉雄大さんが宮城県出身で特別な感情をもって演じられた記事を読んで、見た。
泣きすぎて、苦しくなった。でも、願わずにはいられなかった。
そうであってほしい。
このドラマのように、あってほしい。

そして、今年はNHKで【ペペロンチーノ】というドラマが放送される。
https://www.nhk.or.jp/sendai/peperoncino/

大好きな吉田羊さんが石巻で撮影していたとインスタグラムで知った。
見るのが怖いけど、見なきゃいけないとも思う。

あっという間の10年だったけど、ついこの前のように思い出してしまう映像がある。真っ暗な街の中、仕事に行く道。
あれから結婚して出産して、何も知らない子ども達がいる。
震災が側にない日常だから、つい忘れているのかと思うけど、全然違う。ただただ蓋をしているだけ。
怖かったなぁ。大変だったよね。
こぼれ落ちそうな感情はたくさんあるけれど、私なんかより、ずっとずっと多くのことを抱えている人がいるから口になんか出せない。泣いてなんかいられない。

だから、作品で泣いて、あの日々を思い出して、
自分自身にも「あぁ、10年頑張ったね」って言いたいし、
震災の時に生きていたすべての人に「あぁ、10年経ちましたね」って言いたい。

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