見出し画像

コの字フレームの電動式昇降デスクFLEXISPOT E7 Proレビュー

8月末で6年勤めた会社を退職し、9月より家が仕事場になります。
そして12月末に実家の愛知県へ引越す予定です。
なのに去年3Dプリンターを導入してから机が狭くなり、工業用ミシンを2台も買ったりと住んでいるアパートはパンパン。資材も増えていき2LDKの部屋の一つは荷物で埋まりました…

画像16

電動昇降デスクは前から欲しかった商品だけど引越し大変だから我慢かなと考えていた矢先のFLEXISPOT様からのレビュー依頼となります。
妻のまり子に「どこに家具を置くねん」と怒られる寸前でございます。
(まり子の視線を浴びながら12月の引越し手伝ってくれる方募集中)

提供:FlexiSpot
https://flexispot.jp/

電動昇降デスクとは

長時間座りっぱなしのデスクワークは血行が悪くなり健康問題の一因となると言われております。今使っているApple Watchでも「スタンド通知」のお知らせがきたりしてくれます。
立って作業をすることで全身の血行を促し、腰も伸ばすことができ、気分転換となって眠気覚ましにもなります。

さらに自身の座長による適切なデスクの高さの設定や、家族でデスクを共有する場合の高さの設定や、子供の成長に応じて高さを変更するなど人によって高さをセットできます。

そのような事から昇降デスクは5年ほど前からジワジワと知名度が上がり、コロナ禍のテレワーク需要で急速に売り上げを伸ばしているイメージです。

昇降デスク市場に参入するメーカーとしては
・コクヨ
・サンワサプライ
・オカムラ
など

市場の大抵の電動昇降デスクは上記のようにBtoBをメインとしているような商品で10万円を超える非常に高価な家電です。
10万円以下の商品もありますが、無名ブランドなども最近増えてきている市場です。

FLEXISPOTはBtoCを狙った10万円以下で非常にリーズナブルな電動昇降デスクを展開しています。

ちなみに今回紹介するE7 Proは公式サイト限定商品となっています。

amazonでは通常のE7(I字型フレーム)の電動昇降デスクが出品されており、たまにタイムセールをしているようです。

コの字型フレームはE7 Proだけですが、I字型フレームでも言い方はタイムセールを狙ってもいいかもしれません。



FLEXI SPOTとは

中国の深圳市場に上場しているLoctek Ergonomic Technology Corpという企業らしく、テレビなどのスタンドやアームなどを製造しています。

日本代理店は「楽歌株式会社」という埼玉県の会社となります。

FLEXISPOT E7 Pro レビュー

YouTuberやブロガーなどにPR依頼をしており情報はたくさんありますが、私なりの意見と使い方をメインに紹介していきます。
下記E7 Proのレビューが組み立て等も詳しく説明されております。

他の機種も多くのFLEXISPOTのデスクレビューがあります

商品を提供していただいてからは1ヶ月近く使用しましたが、メリット・デメリットはあれど結論としては大満足な商品です。

E7 Proの特徴
足を伸ばした時に干渉しづらいコの字型フレームが最大の特徴となっております。

仕様
パネルタイプ:タッチパネル
機能:USB・メモリ・ロック・障害物検知機能
耐荷重:100kg
脚幅調整範囲:110~190cm
昇降範囲:60~125cm
脚段階:三段階(ピラミッド)
対応天板サイズ:幅120~200cm 奥行60~80cm 厚み≥2cm

詳細は下記公式サイトをご覧ください。


今回は天板のメラニン合板も提供していただきましたが、天板はお好みの天板を取り付ける事が可能です。
部屋のデザインに合わせて天板を変えられるのが結構嬉しいポイントです。
フレームは横方向へ110〜190cmの稼働範囲があります。重量さえ許せば長尺のロングテーブルも可能だと思います。

上記のようなECサイトから天板をオーダーすることも可能なのでDIYが苦手な方でもお好みの木を用意して電動昇降デスクを使うこともできます。
私も引越し後に上記のような天板を自作して設置したいと考えております。


到着時の荷物の状態

激重な荷物が2個口で佐川急便で届きました。
重く持ちにくくて持ち上げられず、玄関で開梱し分割して持ち上げました。
梱包状態は非常に綺麗で緩衝材も十分に入っていました。

画像2

画像1

組み立て

組立はひっくり返したりするため1人での作業はオススメできません。メーカーHPに重量の記載が必要だと思います。
組立用に六角レンチは同封されているため問題ありませんが、別途プラスドライバーが必要となります。天板に木ネジを打ち込むので出来れば電動ドライバーがあると便利です。

一旦全てのパーツを取り出し不備が無いか確認しましたが、天板もフレームの塗装も非常に綺麗で問題ありませんでした。
フレームの塗装に関しては適切な塗装厚と艶感で好印象です。

画像3

あとは取説通りに組み立てるだけです。
公式HPの動画と取扱説明書を見るだけで組み立て可能です。

画像4


ただケーブルカバーだけ意味のわからない箇所がありますので注意してください。
取説にも間違いがあり、使用するボルトDなのかBなのか不明です。

画像5

ネジBの間にはめ込むというのも、なんの間にどうやってはめ込むのかよくわかりませんでした。

試行錯誤の結果…

画像6

ケーブルカバーをネジの頭とフレームの間にはめると、片側のネジ穴がが半分隠れてしまいます。
なのでケーブルカバーを強引に歪ませてネジを締めて固定するようです。

画像9

なんとか意味がわかりましたが納得できない構造で取り付けも面倒なので私はケーブルカバーを取り外しました。


E7 Pro使用レビュー

初めての電動式昇降デスクですが、立って作業する事は非常に新鮮で日常作業の気分転換にもり大満足な結果となりました。

画像16

ミシンがせめぎ合う中の隙間を埋めるようにテーブルを設置しました。足元にも荷物がひしめき合っているので整理をするときにテーブルを最高位置にできるので便利です。

フレームについて

通常の机は四本足ですが構造が複雑となります。
なので昇降デスクは基本2本足なのですが、力学的には中央に支柱を設計した方がバランスが良い設計になります。
しかしこの商品はコの字形フレームをしており力学的には少々不安なレイアウト。しかしデスクワーク字の足の位置に困る事なく作業できます。

画像15

他のレビューはスッキリデスクですが、私のレビューはゴッチャリデスク…好きな物に囲まれる生活です。

上記の状態で1ヶ月使用しましたがコの字型フレームは想像以上に頑丈でしたが、コの字の構造上、天板の手前側がウィークポイントとなります。天板手前に50kgほど荷重をかけると5mmほど手前が下に傾きます。
コの字という挑戦的なフレームですので仕方無いとは思いますが100kgに耐えられるのかは心配なのでまだ机の上には登ったことはありません。

ただ本体重量が重たいだけに安定感は素晴らしくテーブル上で裁縫など細かい作業もしています。

画像10

振動等には注意が必要かもしれないので不安定なものを机の上に乗せるのはあまりおすすめじゃないかもしれません。


電動昇降について

左右に設置されたデュアルモーターが非常にパワフルで卓上に50kgほどを乗せても昇降スピードはあまり変わりませんでした。

パワフルが故に机に何かを挟んだ時、下降時にぶつけた時に机がひっくり返ったりしないか心配でしたが障害物検知機能がしっかりと働いてくれます。
ジワっとぶつかると検知しづらいですが、コツッと当たると検知される感覚です。
昇降中に手でテーブルを叩くと止まったりします。
この衝突感知感度はOFFにもできますし、3段階で設定可能です。

昇降範囲は60〜125cmとなっております。
最高位置に関しては想像以上の高さとなり満足です。

画像17

画像18

時計工房の机みたいになって、細かな作業をする際は作業と目線を合わせて作業をするので非常に楽です。


しかし最低位置はもう少し下げて、座布団で作業できるレベルまで下がれば嬉しいです。
スタンド、シット、座電動昇降テーブルほしいです。


コントロールについて

通常の操作用ボタンに加えて、4つの位置を記録することができます。

操作用ボタン
・上昇ボタン
・下降ボタン
・メモリーロックボタン
メモリーボタン
・メモリー位置(1)
・メモリー位置(2)
・スタンディング位置(3)
・シッティング位置(4)

スタンディング位置、シッティング位置というボタンとなっていますが、メモリーボタンと同じとなります。

・位置1 最低位置
・位置2 最上位置
・スタンディング位置 100cm
・シッティング位置 70cm

上記の設定にしています。
最上位置は125cmまで上がるためテーブル裏のケーブルのメンテナンスなどがしやすくなります。

画像19

コントロールパネルはタッチパネル式なのですが、これが想像以上にうっかり触ってしまい、突然動き出すことが多々あります。
ロック機能もありますが5秒も押す必要があり面倒です。
テーブルからはみ出たデザインに問題があるかもしれませんが少しストレスになっているポイントです。

天板について

天板はメラニン樹脂化粧板となっておりますが意外と重たくしっかりした作りです。
化粧板も隙間なく綺麗に貼られておりました。
テーブルカラーをマホガニーにしたのですが、キャリブレーションしたモニターカラーと比較して写真よりも赤いマホガニープリントでした。
想像以上に赤かったのでメープルにしておけば良かったと思いました。

画像20

さすがメラニン樹脂ということもありボールペンの跡も残らず硬い素材です。

製品保証について

脚フレーム 5年保証
コントローラー 2年保証
となっております。モーターはフレームなのかコントローラーに該当するのかわかりませんが保証付きとなります。

しかしAmazonなどでレビューを見ると日本代理店のサポートが悪いなどと意見もあるため、良し悪しはあります。
しかしコストパフォーマンスの優れるメーカーとして1番の候補に上がると思います。(Amazonから買えば初期不良の対応はしてくれるのである程度のリスク回避が可能です)
サポート体制に関しては今後改善されていけばと思っております。


ケーブルの取り回し

上記組立時にケーブルカバーに納得できずに外しましたが、ケーブルが露出して見た目もよろしく無いのでケーブルカバーを自作することにしました。

iMacをテーブルに設置するのでHDDなどもあり卓上はごちゃごちゃどうせならHDDも全部ケーブルカバーへ収納できるサイズにします。

しかし今後天板をカスタマイズするとなることを考えて、なるべく簡単かつフレーム自体に装着できるケーブルラックを目指しました。


Amazonで下記のような必要な物を揃えました。


テーブルのフレームを採寸しブラケットを3Dプリンターで作りました。
フレーム側に荷重がかかるようにするので、PLAの中でも強度がABS並に強いフィラメントを選びました。
エッジ再現は不得意ですが、吸湿してもプリントの成功率が高く強度もあるのでプロトタイプにおすすめです。

密度50%でプリントしてみましたが強度も十分でした。
通常の断面では二次モーメントが低いのでコの字形状にしています。

このブラケットは既存のケーブルカバー用のネジを利用してフレームに固定します。

画像14

余っているφ11mmテントポールが差し込める穴を設けています。

画像15

後方はポールを固定し、手前はポールが上から外れるような仕様です。

ポールとブラケットができたので、それに組み合わせるファブリックベースのケーブルカバーを作ります。
フレームとブラケットの距離を測定しながら、パターンをはじき出して、残端のナイロンメッシュとバックパックの縫い合わせていきます。

画像11

画像12

画像13

3DCAD、3Dプリント、縫製パターン、縫製、組み立て…
上記過程でケーブルカバーが完成しました!

画像21

画像22

画像23

画像24

・10個口のACタップ
・ケーブル類
・HDD3台

・テーブルの取扱説明書
・余ったケーブルタイとクリップ
を内部に収納しています。

HDDもあるのでケーブル類も合わせて3〜4kgほどが内部に収納されております。全周囲メッシュで通気性もよく熱篭りの心配も多分大丈夫です。
3Dプリントしたブラケットが1番弱い場所ですが10kgは耐えられそうです。
本来はメッシュにバンドを取り付けてケーブルやHDDを仮固定できるようにしたほうがいいと思うのですが、引っ越しもあるのでとりあえずはこの状態で使用を続ける事にしました。

画像26

どの天板は自作でも公式のものでも問題ありませんが、ケーブルクリップは付属していないため、コントローラーのケーブルがブラブラします。
なので同時にケーブルクリップなど気に入ったものを購入するのがおすすめです。



総評

はじめての電動昇降デスクでしたが、座ったり立ったりと選べるデスクは想像以上に快適で今後も手放せないガジェットとなったと思います。

デスクとミシンを行ったり来たりする際も椅子に座るのが手間だったのでスムーズに作業を切り替えることができ非常に快適です。\

画像27

画像25

デスクワークに集中する時は椅子に座り、短時間で集中する時は立って仕事をしています。

高価な商品ですので今後の耐久性を試しながら使用を続けたいと思います。モーターも力強く、衝突感知機能もあり、メモリー機能もあり、十分に高性能です。
ケーブルカバーは個人的には使いにくく取り外して自作してしまいましたが今後ケーブルカバーの取り付け方法が改善されて行けばと思います。
あと今後の日本代理店のサポート体制がよくなると嬉しいです。

デスクワークが多い方、テーブル上で作業をする方にかなりオススメです。

提供:FlexiSpot
https://flexispot.jp/




読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。