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GREECE TRAVEL 古代ギリシャの叡智に触れる

GREECE TRAVEL
古代ギリシャの叡智に触れる
写真・文:旅人(たびと)


 ギリシャ。聞いたことはあるけど、行ったことはない異国の地。日本人にとっては、ヨーロッパの中でもフランスやイギリスなどと比べると、馴染みが薄いかもしれない。

 2019 年 3 月 1 日、私旅人は、みやびと一緒にギリシャへ向かった。現地に着くと、目に飛び込んでくるのは、真っ青な空と海。「海の色が違う…」と、思わず同じ呟きを口にする。

 案内してもらったジョージさん(日本人女性とタイで出会って最近結婚。とっても優しい。)に、まず連れて行ってもらったのが、スニオン岬という絶景ポイント。「ポセイドン」というギリシャ神話の海の神様が祀られている神殿がある。周りは一面海。見渡すと水平線が緩やかに弧を描き、地球が丸いということがよくわかる。

 一歩ずつ神殿に近づく。本やテレビでみたことがある、あの「遺跡」が目の前に確かに存在している。なんとも言えない感動と感謝がこみ上げてくる。今残っている柱の部分からだけでも、その偉大さが十分伝わってくる。古代の人たちはどれだけ豊かな知恵を持って暮らしていたのだろうか。

 魂を磨き、徳を積むことを説いた古代の哲学者、ソクラテス。この神殿が建てられた紀元前 444 年の当時、彼は25 歳。今の私と同じ年齢だ。

 ソクラテス青年は、この神殿を見て何を感じ、どんな思想を描いたのだろう。どんな人が周りにいたのだろう。見たこともない古代の思想家に思いを巡らせる。

スニオン岬
ポセイドン神殿
Cape Sounio, Sounio 195 00 Greece

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