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手塚治虫 (ふしぎな少年)

(1961~1962 少年クラブ連載)

最近は山下和美の「不思議な少年」の方が有名かもしれないが、私にとっては
「ふしぎな少年」というと手塚治虫のこの作品なのだ。

主人公(サブタン)は、ふとしたことから四次元の世界に足を踏み入れ、「時間を止める能力」を手に入れる。
初めはこの能力に戸惑っていたサブタンだが色々と悩んだ末この能力を正しい事に使おうと決心する。(そこは手塚治虫の少年漫画。正義感あふれる主人公という設定になっている。)
ところがまわりの大人達が、サブタンを利用しようとして次から次へと事件が起きるのだ・・・。

 普通の少年が、「時間を止める」ことが出来るというワクワク感。
悪者達を懲らしめていく痛快さ!
・・・それらがこの作品の最大の魅力だと思う。

当時、読者であった子どもたちの多くは自分自身も「時間よ止まれ!」と叫んで本当に時間を止めたいと心から願ったことだろう。
私もそんな読者のひとりであった。
いや・・・今でも「時間よ止まれ!」と叫んでみたくなる時がある。
しかし・・・残念ながら一度も時間が止まったことは無い。(当たり前?)

歳を取れば取るほど、時間が経つのがどんどんはやくなってくるような気がする。
今年もあっという間に1年が経ってしまった!

こんな時はやっぱり
『時間よ止まれ!』
・・・と叫びたくなるのだ・・・!!
子供の頃からちっとも進歩がない?(笑)


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