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漫画の感想

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昭和生まれの私が読んだ漫画の感想。古いのも多いけれども新しいものもあります。
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#SF

萩尾望都SF原画展

萩尾望都SF原画展

萩尾望都の原画展を見に行ってきました。
やっぱり原画はいいですねえ。
印刷よりずっとずっと美しい!

ベタは印刷になれば真っ黒になるから原画では多少ムラがあっても構わない派なんだなあ・・・とか、ホワイトを散らす手法が多いなあ・・・とか、あの時代はカケアミとかそういった手法が多かったよね、でもここはアシさんかな?とか、スクリーントーンの指定はやっぱり青鉛筆だよね、とか、とにかくじっくり見ることが出来

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竹宮恵子 (私を月まで連れてって!)

竹宮恵子 (私を月まで連れてって!)

おしゃまなESP(エスパー)少女・ニナとハンサムな宇宙飛行士・ダンとのラブコメディ。

SF、ファンタジー、ラブコメ、ロリータ(?)、などなど・・・
いろんな要素がいっぱい詰まっている。

この中には様々なSF小説のタイトルなどがどんどん出てくるからSF好きにはたまらなく嬉しい作品でもあるかもしれない。
「近所迷惑」(筒井康隆)
「ゆがんだ家」(ハインライン)
「たんぽぽ娘」(ロバート・F・ヤング

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桑田次郎(二郎) (インテリ五エ門)

桑田次郎(二郎) (インテリ五エ門)

(週刊少年マガジン1969年44号~52号)

子供の頃どこかでこのマンガの一部分だけ読んでいて、何か非常にインパクトのあるものだったので頭の片隅に残っていました。
そして何年か後にサンコミックスで単行本になって、きちんと読むことが出来たのだけど、
・・・今読み直すと、内容が(ある意味)凄い!

これ、ギャグ漫画かな?
天才の五エ門が五歳の時に作ったロケットで、父親は両足をふっとばされるが自分の息

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萩尾望都 (銀の三角)

萩尾望都 (銀の三角)

この作者に「叙情的なSF」を描かせたら右に出るものはいないんじゃないかなーと思う。

この作品、<SFマガジン>に1980年12月号~1982年6月号まで掲載されたものだそうだから、40年も前の作品。
しかし、今読んでもその素晴らしさは決して色褪せてはいない。

流れるように美しい線で描かれた画面。
どこからか、ラグトーリンの歌が聞こえてくる・・・。

練りに練ったストーリイ・・・

完璧なる「望

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