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萩尾望都SF原画展

萩尾望都の原画展を見に行ってきました。
やっぱり原画はいいですねえ。
印刷よりずっとずっと美しい!

ベタは印刷になれば真っ黒になるから原画では多少ムラがあっても構わない派なんだなあ・・・とか、ホワイトを散らす手法が多いなあ・・・とか、あの時代はカケアミとかそういった手法が多かったよね、でもここはアシさんかな?とか、スクリーントーンの指定はやっぱり青鉛筆だよね、とか、とにかくじっくり見ることが出来て最高でした。

・・・で、「11人いる!」の原画が結構あって久しぶりに少し読んだのだけど、ある部分が気になりまして・・・。
最終テストで宇宙船に乗り込んだとき11人いることに気づいて最後にヘルメットをとったフロルを見て他の受験生たちが女性が最終テストに残っていることに驚くシーンがあるのだけど、タダが「いやしかし優秀なら女性でも」というのだけどね、
この作品が描かれた時代は<難しいテストに合格出来るのは男性だ>というのが何の疑問も感じないで普通に受け入れられてたって事なんでしょうね。
タダの台詞「優秀なら女性でも」なんていうのも、そもそも普通は優秀なのは男性だっていうのが大前提っていうことですよね。

昔読んだ時はそういうことに別に何の疑問も感じなかったのだけど、時代が変わったんでしょうね、男性優位っていうのが変だと世の中の人たちが気づきだした。・・・いいことですね。
数年前に某医大で、男性にだけゲタを履かせて優秀な女性たちを不合格にしていて問題になりましたよね。たぶんね、そういったことは他にもいっぱいあるんでしょうね。政治家だって圧倒的に女性が少ない!これは男性が優秀なのではなく、世の中がそういう風にしているのだと思います。
その証拠に外国の政治家達、女性と男性の数同じぐらいですよね。
女性の足を引っ張っているのは男性だけじゃありません。女性も女性の足を引っ張ってることが多いのです。世の中は少しずつですが変わっていってます。
「頑張れ!女性達!!」

この原画展には<感想ノート>っていうのが置いてあって、萩尾望都先生に渡してくれるって書いてましたので、私もそのノートに感想を書かせていただきました。かなり多くの人たちが感想を書いていたので私のつたない感想など読んでいただけないかもしれないけれど・・・読んでいただけるといいなあ・・・。

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