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漫画の感想

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昭和生まれの私が読んだ漫画の感想。古いのも多いけれども新しいものもあります。
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#名作漫画

手塚治虫 (鳥人大系)

手塚治虫 (鳥人大系)

(1971年3月~1975年2月 SFマガジン連載)

手塚治虫の凄さにただただ脱帽するしかない・・・という作品。

これは普通の漫画雑誌に連載されたものではなく、あの「SFマガジン」だったから
特に趣向を凝らしてみた・・・という感じなのかもしれない。

突然知能が発達した鳥たちが人間を滅ぼし
かつての人間のように地球で一番優れた物として君臨する。
しかし、鳥人たちもまた人間たちが犯した過ちを繰り

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手塚治虫 (紙の砦)

手塚治虫 (紙の砦)

「紙の砦」(少年キング昭和49年9月30日号掲載)「すきっ腹のブルース」(少年キング昭和50年1月1日号掲載)「ゴッドファーザーのむすこ」(別冊少年ジャンプ昭和48年1月1日号掲載)「四谷怪談」(少年ジャンプ昭和51年4月12日号掲載)「トキワ荘物語」(COM昭和45年9月号掲載)「ガチャポイ一代記」(別冊少年マガジン昭和45年2月号掲載)

この本に載っている作品には全て手塚治虫自身が出ている。

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手塚治虫 (アドルフに告ぐ)

手塚治虫 (アドルフに告ぐ)

もう、名作中の名作!

毎度の事ながら、手塚先生の話の内容、話の組み立て方には脱帽する。
長編になると、よく使われる手法として、一見全然別の話が平行して描かれ、それらが最後に全て合わさるのだが、その合わさった時の「快感」!・・・何度味わっても気持ちがいい。
勿論、この「アドルフに告ぐ」でもその手法が使われている。
ただ、もう新たな快感に出会うことがないのは、非常に哀しい。
手塚さんが亡くなってもう

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