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精神の考古学、他

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中沢新一著書、精霊、ゾクチェン、法身、法界、
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#読書感想文

精神の考古学 -四大元素の声、セム・セムニーより-

精神の考古学 -四大元素の声、セム・セムニーより-

現在ではほとんどやられていないという、ゾクチェンの古くにあった、四大元素の声(「土、水、火、風」の自然元素の潜在力を熟知する)を聞くというヨーガを実践している筆者。

水が一番わかりやすく一体となる感覚があるのは、水には音声があり、水は水の外界を巻き込み、その場の独自のリズムと音を奏でるからだと思う。自分の体内にある水と同調する感覚。

↑これは水と一体となったとき知覚したリズムが自分のリズムと似

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「精神の考古学」P60、61

「精神の考古学」P60、61

より、以下抜粋。

「精神の考古学」の60、61ページを抜き出してみた。

暗闇や、それに対する光、日の出という言葉が使われていて、この文は実際の体験ではないと感覚する。「教え」の中の目標であり、漠然とそれらは美しくあるその領域で、目指すところの大義だとこの文章からはそのように感じる。

この2ページを①〜④に分け、解説と意見を付け加えたいと思う。

ー①ーーー

◉「人間は自分の心のほんとうの顔

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精神の考古学/中沢新一 -序盤-

精神の考古学/中沢新一 -序盤-


第一部 ゾクチェンを探して
 1 旅立ちまで

この文章を本質的に物理現象として理解できる者、またそれを體現できる人間は今となってはごく僅かだろう。

この文章を読んでから5日が経ち、その意味がようやく今解った。

現在、集合意識の中には、既に精霊は居ない。精神に宿る流動性、精神が操るコトの流動性、仏教で言うところの「無常」だ。無常のサイクルは人によって異なる。

そう思うと、私の中には沢山の

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