雲に乗って

あなたは知っている

わたしもようやくわかった様子

無の中に時折浮かぶ雲と

リアルという幻想の中で

拮抗し合う柔らかなベクトルは

超自然現象が創る無意識下で

大きなものを動かす

聖なる静寂

あなたの手のひらの内側で

時折破れる気まぐれ

気まぐれを包んでくれる遊戯場も

心地良い雲も

みんなあなたが創ってくれる

拮抗がいつかは崩れて
また新たな波がくるだろう

永遠はないとわた

「憂い」

「好き」は物質の中にある
無の中には「好き」も「嫌い」もなく

無の中にフィードバックされた「好き」は
記憶という物質でもある

「憂い」とは異なるが

フィードバックし続けることにより
そうなってゆく