つくばの山奥に教育前時代の節目を見た 21.9.14
筑波山をけっこう登った場所に、「人時(ひととき)」さんという古民家を改修した宿泊・研修・コワーキング施設があります。
そこで打合せ中にたまたまある男性が訪ねて来て、「掛け軸を見せて欲しい」と。
聞けば人時さんには、『佐藤一斎』の掛け軸があると。
恥ずかしながら僕はこの人をちゃんと知りませんでした。
しかし調べて見ると、偶然とは思えない巡りあわせだったんです。
『キャリア教育』に強い関心がある僕としては。
佐藤一斎は、「佐久間象山」に教えている。
かの有名な「吉田松陰」の師匠です。
ということは、高杉晋作、山縣有朋、伊藤博文など、明治・昭和まで影響を及ぼした人。
しかも、「西郷隆盛」は佐藤一斎の書いた「言志四録」を愛読。
その中の「言志晩録」は、あの小泉純一郎元総理が「教育関連法案」を考えている時に取り上げた。
一斎が幕府の学問所で塾長に就いたのが、1805年。
儒学者として朱子学を教るという表の顔を持ちながら、じつは倒幕へと繋がる陽明学を裏で教えていた。
これを激しく実践したのが、吉田松陰。
つまり佐藤一斎は、
今までの体制に限界を感じ、新たな思想が生まれはじめた初期の人。
そして2020年、教育の変わり目に掛け軸を発見する。
土の時代のはじまりを陽明学が。
風の時代のはじまりをキャリア教育が。
新しい時代に適応するため、今までの常識に疑問を投げかける人が出る。
投じられた一石は小さな波を立て、やがて大きな流れになって時代を飲み込んでいく。
やっぱりこれは、人間の進化の過程に違いないと思える。
「どうしたってそっちに進むだろ」という流れがありますよね。
今回の節目の変化は、きっとおそろしく早い。
数十年かかった、前時代とは違うはずです。
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今日のテーマ
↓
『佐藤一斎』
▶︎つくばの山奥、一幅の掛軸
▶︎陽朱陰王
▶︎教育の変化ってなんなのよ
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