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リクルートのすごい構“創”力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド

こんにちは。STANDの宮原和也です。

本日は、営業会社から事業会社にシフトチェンジしていったリクルートが、
数々の事業を生み出し、スケールしていった理由とは?について書いていきたいと思います。

杉田浩章著書のリクルートのすごい構創力が一番わかりやすく書かれているので、
その内容を抜粋したいと思います。

『リクルートのすごい構創力』ではリクルートのよくある誤解として以下の3つが紹介されています。
1. 一人の天才がアイディアをひらめいて、仕事をやり抜いている
2. 圧倒的な営業力で新規事業を成長させている
3. 新規事業全てが確実に成功している。

つまり、リクルートの新規事業は天才によって次々と事業始めているわけではなく、単純な営業力の強さだけで新規事業を成長させているわけでもない。そもそも、新規事業が全て確実に成功しているわけでないということです。

リクルートには、個人のアイデアを拾い上げてブラッシュアップし、
驚異的なスピードと爆発力で展開するしくみを組織全体で共有しているのだ。

「我が社の新規事業がうまくいかない」──こんな状態の会社は読んでいただきたいと思います。
-計画を練り続けるばかりで、先に進まない
-いちど決めた計画を変えられない
-時間をかけて計画を立てる割に、ツメが甘い
-当事者も、経営陣も本気で成功すると思っていない
-うまくいかなくなっても、撤退の決断ができない

リクルートの様々な事業の成功例失敗例が紹介されており、最新の事例ではホットペッパービューティーの例も紹介されており、非常に勉強になりました。既存事業でもKPIを変えることで再成長が可能であるという証明になっています。

本書は「0→1」「1→10の前半」「1→10の後半」「10以降」と4つのフェーズで章構成されており、それぞれのフェーズでのリクルートの仕事の仕方を紹介しています。

現在、キャリスクというサービスを展開していますが、改めて内容をブラッシュアップするために、参考にさせていただいた項目がいくつかありました。

・スピードが速いと、6倍も利益成長の差があること
・市場の不をもう一度見つめ直し、自らの提供価値を再定義し、「スピードで圧倒する」「マネタイズポイントを変える」「周辺領域に拡大する」「他社のビジネスプロセスに入り込む」などの形で進化させることで、新たな成長を生み出すことができる

事業を磨き続けることの大事さを改めて感じました。


またこれらのプロセスを実行するのは人であり、人を生かす環境についても書かれています。

人を活かす
ただ現場に権限を委譲して自由にやらせることでは、人を活かせない。
共通の理念を徹底的に刷り込み、個人を追い込むことでその潜在力を引き出さなければならない。
若さを保つ
常に内部での競争を奨励し、成功者を称え、全員がそこから学べる仕組みを埋め込んでおくことが、組織の若さを保つために有効である。
器をそろえる
未来を予測し、必要になるであろうケイパビリティを磨く。大きな成長機会や自社にとっての脅威となりうる存在を取り込む。


リクルートには誰かにやられるくらいなら、自らが自らのディスラプターになってやろうという考え方は、企業の命を長期的にしたいと考えるのなら、とても良い考え方だと思いました。
 
もう一つ感じたことは、かなりスピーディーな判断と実行を繰り返しているということです。それは実行レベルでも新規事業の立案から事業化までの動きにしてもです。
 
アイディアを実際に実証可能な仮説の形にして、テストマーケティングするという考え方は当たり前ではありますが、実際に具体的な条件を持って実行することは見落としがちです。

本当に強い企業は、体系化された知見やノウハウが全社員にいきわたっているものだと思うので、教えてきていただいたことをしっかりチームに浸透していけるようにPJを進めていきたいと思います。

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