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仕事2.0 人生100年時代の変身力

こんにちは。株式会社STANDの宮原です。

今回は経済を読み解くのにわかりやすい『仕事2.0』を紹介します。
現在のビジネスパーソンを取り巻く現状認識から、100年人生を楽しみながら生きるための実践編を語った内容になります。

冒頭は現在の日本の状況について危機感から入り、我々一人一人が変わっていく必要があることを説いており、一見しんどい未来をイメージさせられるが、最後に救いがある。それはそもそも人は成長を自覚するころで幸福感を感じる生き物であるということ。うまく目標を定めることができれば、大変革自時代においても、変化を楽しみながら幸せな人生を歩めるのではないかと思った。

人生100年時代においては、教育→仕事→引退 という3ステージの生き方は通用しなくなる。
仕事のステージが長くなるので、いかにして自分を変えてキャリアを積んでいけるかが重要になってきます。

■現状について

◯危機
・終身雇用を支持する人の割合は87.9%(JILPT)、若者の安定志向
・昭和の人生すごろくは成り立たず、過去のロールモデルも無いほどの急速な少子高齢化
・会社は社員を支えきれないから自立して下さい
・リンダグラットン「ライフシフト」では無形資産の貯蓄が肝要だと言っている。生産性資産(スキルや知識)、活力資産(健康、友人関係、家族)、変身資産(人的ネットワーク、挑戦意欲)の中でも最後が一番重要
・明確なゴールが見えず、職業寿命が短い➡︎職を変える必要が出てくる➡︎複数のコミュニティがあり、多様な情報があるのが大事。会社の平均寿命は23.5年。平均4サイクルすることになる。
・役職者の高齢化で管理職の割合が低下(1995年5.7%➡︎2015年2.4%、国政調査)
◯日本型雇用の終わりの始まり
・個人が力を持つ時代、個人でなんでもできる
・メンバーシップ型の日本的雇用は時代に合わない(人手不足、三無(職務、勤務地、勤務時間)、業績縮小でも解雇しにくい
・日本型雇用の始まりは、日露戦争後、一部の大企業がより忠誠心の高い職工を養成するために定期採用と定期昇給、退職金を導入したこと。WW2期に厳格に統制された事実上の年功序列が完成。戦後生活給の思想が広がる。
・ジェネラリストの仕事が機械化され、採用の入口から専門化が進んできた。優秀な人材の獲得競争時代へ
◯働き方改革
・日本の生産性はOECD内20/35で、先進国で最下位。理由は
1. ビジネスモデルが変わらない
2. 村社会で多様性に乏しくイノベーションが起きない
3. 年功序列でエンゲージメントが低い
4. 時間給なので長く働いた方が得
5. 解雇しにくい、社内失業者は460万人以上
6. 年金や退職金の設計上転職しにくい
7. 整理解雇がしにくく、成長産業へ人材がシフトしない
8. トレーニング予算が低く、スキルアップしない
9. システムに投資されない
・国が年金や医療費を支えきれない、人生100年時代、働き方改革、一億総活躍に込められたメッセージは健康で長く生産的に働き、自立せいということ。すなわち日本型雇用からの脱却。解雇規制も緩和路線。

■これから重要なこと

・人生100年時代において長く働くために有形資産(お金、モノ)より無形資産(生産性資産、活力資産、変身資産)を蓄える

【今の時代にあった生き方】
 -専門性の更新、領域の拡大、テクノロジーの対応
 └市場にあったタグ(能力)と強みを掛け合わせる
 -生息するコミュニティーの拡大
 └コミュニティを持ち、スキルのアップデートする。新しい仕事との出会いの場にする
→ゆるいつながりを持つことの重要性
・現代のニューエリートは持続的に成長する存在
└多く経験を積んだ存在よりも変化の激しい時代では常に新しいものを学ぶスタンスが大事
・学ぶことを放棄した大人は、次世代の子供以下に劣化する。
変化を受け入れ、変わり続けられる人材がこれからのニューエリートに求められる条件。
・入社1年目に集中投資され、その後放置、体系化された知識がなく場当たり的な仕事を重ねスキル不足
に陥る。そして一通り仕事を覚えた30代のモヤモヤ病が発症する。
・自身の能力開発につながる働き方は、学びとなる経験の総量を増やし、内省をすること。
・人は観客のまなざしに晒されたときこそ成長する。さまざまな舞台に上がれ。
・日本のオジさんは世界一孤独、ソーシャルキャピタルが欠落し、ネットワークがない。副業は有効なアプローチ。


・今後は性格スキル(特性)が重要視される
 -ビック5
1. 真面目さ(自己規律、粘り強さ、熟慮)
2. 開放性(好奇心、想像力、審美眼)
3. 外向性(積極性、社交性、明るさ)
4. 協調性(思いやり、やさしさ)
5. 精神的安定性(不安やイライラが少ない)

【大人の学び】
・日本のサラリーマンは、先進国一勉強しておらず、目標もなく、活躍してない人が大半?
・仕事と学びが循環しない、インセンティブがない、大学院に行くには退職しないといけない、学びたくても学べない環境。
・人が成長するのは修羅場経験、すなわち前例の無い仕事、経営人材を創る最良手段。
・大人のインターンや読書でも学びは得られるが、ただ鵜呑みにするだけでは何も残らない。本とケンカせよ。
・ワークショップも読書も仕事に活かして、法則を持論化するクロージングが重要。
・非認知能力、性格スキル(特に真面目さ)が職業人生に影響を与える。真面目とは計画的で責任感があり、勤勉なこと。
・成長を自覚することや、その過程そのもの、そして目標を持って努力することが本人の幸福度を上げる。

以上、以前メモした内容を共有しましたが、ぜひ読んでいただければと思います。

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