空もとべるはず(仮)

その日は秋のすごくきれいな青空の日。ただちょっと風が強かった。そんな中、子供達との楽しいドライブ。あたし「ねえねえ、ちっちゃい頃、本気で傘で空飛ぼうとしなかった?」

長男「したした!誰も見てないようなとこで試してみた!」

長女「あたしもやってみた!ちょっと浮いたよ!」

さすがあたしの遺伝子が強い二人、同じことをしていた。いや、わかっていたけどね(笑)

「だよねー!しかもなかなかうまくいかなくて、もっと風の強く吹くタイミングでやってみようとか、もっと強い風の日にまた試してみようとか、したよねー!」

二人とも「うん、うん、やったー!」長女「だからあたしはちゃんと浮いたってばー!」

こんなうちの子供達がすごく好きだ。自分の思ったこと、感じたことを純粋に素直にさらけ出してくれる。

この先、あたりまえのように困難にもぶつかるだろうし、自分の力だけではどうしようもない事態にも陥るだろう。

もし、本当にどうしようもなくなったら、お互いを頼ればいい。今、これだけ仲がいいのだから、この先ずっと何があっても相談していけると思うよ。

あたしはたぶんあなた達より早くいなくなるから、あたしが側にいるうちはできる限りの事はしてあげたいけど、やっぱ自分も楽しみたいから(笑)一緒に楽しもう。

遊びに行った先であたしがはしゃぎすぎて、「早くあれも見てみたい!これもやりたい!」って飛び出していくのを、「待って!おっかぁ!」と追いかける娘。

それを後ろから、「二人ともはしゃぎすぎー(笑)」となじってくる息子。最高の瞬間。最高の幸せ。

あたしのお腹から出てきたわりには君達は優秀だ。いつもそう言っているだろう?

今、つまづいてるのはただのタイミングだ。いいときもあれば悪いときもある。

負けるなとは言わない。

泣くなとも言わない。

うまくやればいい。

君達が出来るだけ笑って過ごせるように、常に願っているよ。

それでも、傘で空を飛ぶことを夢見るように、そして、うまくいかなかったときには反省をしつつ、また、チャレンジしてみて欲しい。

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