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横浜優勝!!

「横浜優勝!!」
それは横浜Denaベイスターズが僕たちファンにとって「最も優れたチームである」という意味の合言葉です。


10月7日、 ベイスターズはクライマックスシリーズのファーストステージで3位の阪神タイガースに敗れ、今年のシーズンを終えました。

結果を振り返るとDenaベイスターズと球団名を変更してから、初めての第2位となりました。
そしてホームグラウンドで初めてのクライマックスシリーズ、いわゆるプレーオフとなりました。

しかし、結果を見れば1勝2敗、あと一歩及ばずに今シーズンを終了しました。

ベイスターズというチームほど不思議なチームはありません。

前進の大洋ホエールズから数えると新規参入した楽天イーグルスを除き、通算で最も敗け数が多いチームがベイスターズ、つまり結果的に「一番弱いチーム」です。

今年の成績を見ても決して強くはありませんでした。

勝つために必要や得点やヒットを打つ打率はそれぞれ3位と5位。

守備力の指標である防御率は5位

普通に数字だけ見れば完全にドベです。実際シーズン開始したころは10連敗などをして、最下位にいました。

しかし、不思議とベイスターズは勝ちました。
負けるときはあっさり負けますが、勝つときは総力をあげて勝ち抜きました。
何人ものピッチャーでリレーをして守りきり、そしてホームランで一発逆転をしてきました。

実はホームランの数もリーグ3位と多くありません。しかし、ここぞという時にホームランを放ち、ムードを一転させてきました。

本当に不思議なチームです。そして、あらゆる場面でファンは固唾を飲んで見守り、歓喜しました。
そしてその度に叫ぶのです。
「横浜が優れているから勝った!!」つまり「横浜優勝!!」

なんで勝てたのか?いまプロ野球は非常にデータや統計が優れており、大体は選手の成績、コンデションで予想できると思います。しかし、ベイスターズは面白いくらい、「筋書き」を裏切ります。

どうして?
理由は簡単です。
「勝ちたいと思ってるから」「諦めないから」です。

ここまでくると精神論です。
実際他のチームが勝ちたいと思わないわけがありません。

しかし、データ上、統計上はどう考えても勝てるはずがない。
そんな試合に勝利し続けてきました。

そうなると「気持ち」で勝ったとしか説明がつかない。
そんなチームでした。


ロールプレイングゲーム「MOTHER2」のラストで、主人公たちが宿敵「ギーグ」を打ち倒し帰還した際、冒険に協力した発明家アップルキッドがこの様な事を語っています。

「ギーグとの戦いは、確率的には99%やぶれる ということだったんですが… あなたがたの勇気が1%の隙間をこじ開けたんですね」

諦めたらそこで試合終了、
誰もが聞いたことがある信念をベイスターズは貫きました。

そして「諦めない勇気」が1%の隙間をこじ開け続け続けたのです。

そして、その「諦めない気持ち」と「勇気」そして「勇者の遺伝子(DNA)」を僕たちファンはいつも貰いました。

ベイスターズが頑張るから頑張れる、強くなれる。自分より若い選手たちから学ばせて貰いました。

「一生残る一瞬のために」

ベイスターズはこの言葉を合言葉に最後まで戦い抜きました。

その一瞬一瞬に全てを投じ、悔いの残らぬ様に全力で勝ちに向かいました。

改めて一ファンとして「一年間お疲れ様」と申し上げます。

2019年のシーズンも終わりました。

来年に向けての課題もたくさんあると思います。

監督であるアレックス・ラミレスは来年も監督を続投するそうです。

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今年の課題を明確にし、キャンプや補強でしっかり克服してほしいです。

そして、日本を代表するバッターであり、チームのキャプテンとして、時に精神的支柱として、またチームがピンチの時は自身の怪我をおして、便利屋の様にあらゆる役目をこなしてきた筒香選手。

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来年はメジャーに挑戦するそうです。

成績というデータで見れば、メジャーでは通用しないというのが大方の予想です。
しかし、大方の予想を裏切るベイスターズというチームでの「諦めない気持ち」と「勇気」があれば新天地でも活躍できるでしょう。
寂しくはなりますが新たな挑戦に向けて、応援していきます。

そして、その他ベイスターズを支えてきた選手たち

エース今永、ルーキー上茶谷を筆頭とした先発投手陣
エスコバー、国吉、三嶋を軸とした中継ぎ陣と抑えの切り札山崎
ロペス、宮崎、伊藤、大和、柴田、石川といった内野陣、捕手陣
そして神里、ソト、佐野、乙坂、梶谷、桑原といった外野陣

他にも活躍した選手はたくさんいるのですが、皆様本当に一年間お疲れ様でした。

そして来年こそは誰もが本当の意味でこの言葉を口にできる、その日まで応援し続けます。

「横浜優勝!!」

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