はじめてのロゴデザイン②ラフ制作編
シリーズ2回目になります。前回の記事ではロゴ制作のご依頼をくださった友人から、屋号の由来や事業内容などをヒアリングした内容をご紹介しました。その後共有したピンタレストに、友人から投稿いただいたイメージ画像、既存ロゴから、友人自身の潜在的なイメージに近づくために、私の方でもサジェスチョンするような形で画像を投稿しながら方向性を絞り込んでいきました。
ヒアリングシートを軸に、ラフの制作に入ります。
赤丸で囲ったラフを両手で下から「支える」ようにしたいというフィードバックをいただきました。私からはそのイメージに近い画像を提供してもらうことをお願いし、なぜ「両手」なのか、問いを重ねながら言語化していきました。
「支える」→友人が高齢動物達と飼い主さんを支える、という解釈
「両手」→寄り添う
また、友人が選択したラフは犬単独ではなく、犬と猫が描かれたものでした。ヒアリングシートのターゲット層に「高齢犬」という言葉があり、犬がメインととらえていましたが、猫も含めたラフも引き続き制作することにしました。
ここでもう少し、何をどう見せたいのか、言葉でやり取りします
一方、自分の発想に制限をかけていることは自覚していたので、
ロゴ制作と別に、柔軟運動のつもりで犬のイラスト描いてSNSに投稿しておりました。
こちらのイラストを見た友人から、この犬をロゴに取り入れることはできるか?という意見をいただきました。
どんなところが気に入ったのかをお聞きすると「動きがある感じ」だということでしたので、犬と猫に動きを加えることにしました。
しっくりくる形が見えてきたので、嬉しそうな表情と動きを感じさせる方向で詰めていくことにしました。その際、デザインにオリジナリティを持たせるため、以下質問2点しました。
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質問1:会社に所属するのと違い、独立したからこそできること、
携われることなどはありますか?
→一頭一頭との時間が増え、飼い主さんとの距離が縮める事で、診察や治療がより深める事ができる。
質問2:この仕事やってて良かった!と思うのはどんなときですか?
→動物の回復と飼い主さんの笑顔、感謝が実感出来る時。
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ここまでのやり取りで、デザインのコンセプトが構築できると判断し
提案書を作成してラフの確定に持っていくことにしました。
提案書についてはアドビ講師もされているグラフィックデザイナー、
アトオシさん(永井弘人さん)の動画を参照しました。
屋号の由来が日の出であること、事業の根幹は人の手によるサービスであることから、上記のコンセプトに定めました。こちらもクライアントさんである友人の了解が得られました。
コンセプトを軸に最終的なラフを作成しました。
ここまで色をつけていないのは、色に惑わされず純粋に形を見てもらうためです。配色の資料集めは進めています。
こうして提案書という形で提出し、
こちらの形に決まりました。友人自身が自分の飼い犬と猫を思い出したことが判断の決め手となったようです。このタイミングで友人から動物の画像をいただきました。
さて、次回からようやく配色の作業に入ります。
私は絵画を制作していた時期も、モノクロでエスキースを練ってから色を決めており、同様の流れで進行しました。
今の自分ができる手段、今の自分が考え得る方法でロゴの制作を進めていきましたが、やはりデザインをもっと勉強したくなりました。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
次回の記事では配色の検証をご紹介します。
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