視点や仲間が変われば、短所は長所にもなる
突然ですが、自分の長所を一言で言えますか?
もう一問。短所を一言で言えますか?
・・・はい、これで実験終了です。
長所と比べて短所の方がさっと思い浮かんだ人が多いのではないでしょうか?
そして長所を誇る時間よりも、短所を反省する時間の方が多いのではないでしょうか?
反省する時間は確かにとても大事です。でも、もしかしたら短所が長所になることもあるかもしれません。
今日はそんなお話をしましょう。
チームだからこそ反転する短所と長所
先日から開始したe-Educationの新プロジェクト「LAMP」では、3ヶ国の若者たちが複数のチームを別れて活動しています。
1つのチームは5人体制。日本・ミャンマー・バングラデシュ、それぞれ1人以上が必ず全てのチームに所属しています。
すると、日本では中々見ない議論が生まれます。感情的な話し合いになることもあれば、ロジカルな議論になることもあり、話すことが多い人もいれば、聞く側にまわる人もいます。
チームで活動するにつれて、だんだん個性や特徴がわかってきて、自然と役割分担ができるのですが、ここでハイライトしたいのが聞く側にまわる人たちの重要性です。
異なる価値観や考えを持ったメンバーたちが、1つのチームとして意見をまとめたい時、必ず意見の衝突が生まれます。この時、話し手が多ければ多いほど議論は膨張し、話を聞きながら会話のバランスを取る人が必要になるのです。
そして、よくよく彼らの議論を観察していると、議論に参加していないように見える聞く側の人たちの方が全体を俯瞰し、対立しているように見える意見の共通点や妥協点をしっかり見極めていることが今回も確認できました。
「話すのが苦手」は確かに個人作業であれば短所かもしれませんが、集団作業においては強みになることも十分ありえるでしょう。
忘れっぽいんじゃなくて、忘れるのが得意
以前、海外出張のフライトで『ファインディング・ドリー』を見ました。
物忘れの激しい魚「ドリー」が、しばらく忘れてしまっていた両親の存在を思い出し、彼らを探す旅に出るというお話です。
本当に忘れっぽくて、10秒前に聞いた話を忘れることもしばしば。当然その旅路はトラブルまみれになります。
前作『ファインディング・ニモ』の主人公である「マーリン」と「ニモ」もドリーの両親探しを手伝うののですが、あまりの忘れっぽさにマーリンは激怒。しかし、そんな親に向かってニモはこんな事を言います。
「ちがうよ、ドリーは忘れっぽいんじゃなくて、忘れるのが得意なんだよ」
ドリーのことが好きで、ドリーのことを尊敬しているニモ。忘れるのが得意だからこそ、ドリーには失敗を恐れず、ユニークなアイデアを閃く素晴らしい力がありました。
ドリーだけではありません。目がはっきり見えないジンベイザメをはじめ、一見短所を持った仲間がたくさん登場します。
しかし、彼らはそんな短所を認め合い、気がつけば長所になっており、みんなで力を合わせて奇跡を起こしていきます。
視点や仲間が変われば、短所は長所にもなる
当たり前のことかもしれませんが、大人になるほど忘れてしまいがちな、でもとても大切な考え方です。
いつか子どもと一緒にもう一度見たい映画でした。
最後に
改めて質問です。
自分の短所を一言で言えますか?そして短所に悩んだことはありますか?
長年短所に苦しんできたのであれば、なかなか一人で克服することが難しいかもしれません。
でも、視点や仲間が変われば、短所は長所にもなります。
このことを忘れずに、これからもチームで新しいことに挑戦していこうと思います。
良かったら、ぜひご一緒に。
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